『VIVANT』宿敵のはずのシンシーが弱すぎる? テントとの落差から見えた逆転の可能性
そんななか、考察勢の間で話題を呼んでいるのが、「野球ネームの法則」だ。乃木(堺雅人)や東條(濱田岳)をはじめ、“将校”に由来した登場人物が多いことはよく指摘されているが、実はもう一つ、野球選手の名前かぶりも目立つ。演出を手掛ける福澤克雄監督は巨人ファンであることから、「巨人=味方」「阪神=裏切り・敵」という色分けされているという見立てが浮上している。たとえば、第1シーズンで乃木を裏切った西岡英子(檀れい)は“西岡剛”、テントのモニターだった山本巧(迫田孝也)は巨人から阪神へ移籍した“山本泰寛”、そして第2シーズンの新庄浩太郎(竜星涼)は“新庄剛志”と、奇妙に合致する。逆に、長野専務は“長野久義”、AIハヤト(声・高山みなみ)は“坂本勇人”と巨人=味方ネームだ。櫻井司令(キムラ緑子)は“桜井俊貴”と“桜井広大”巨人・阪神両チームにいることから、“二重スパイ”だったらインパクトは特大だ。
また、本作のテーマは「敵か味方か、味方か敵か――」。第1シーズンで敵側だったチンギス(バルサラハガバ・バトボルド)が第2シーズンで味方になったように、シンシーと共闘するというサプライズ展開があってもおかしくはない。実際、前述の法則に当てはめれば、ハン・リンシンは読みが「阪神」に通じる敵属性だが、最新第21話で乃木たちを追走したおかっぱ工作員・李(木幡竜)は、巨人の第70代4番打者である李承燁と同じ名前を持つ。また、現場で指揮を執るスキンヘッドの幹部・周を演じるリンリンは、自身のSNSで髪を剃り上げて撮影に臨んだエピソードとともに、「ベジータがいなけりゃカカロットは輝かなかった」と発言している。悪役の矜持を語っただけかもしれないが、この「ベジータ論」を敵から頼もしい味方に変わる“伏線”と捉えるのは、別班の和田(平山祐介)を拷問死させた張本人だけに、さすがに深読みしすぎか……。
ともあれ、ドラマのクライマックスに向けた見どころといえば、やはり乃木とシンシーの劉銘軒(リュウ・ミンシュエン/堺雅人)による「堺雅人VS堺雅人」の直接対決だろう。とりわけ、乃木の別人格「F」と劉はキャラが濃すぎるため、一人三役バトルの「堺祭り」が果たしてどんな映像になるのか期待感しかない。
今のところ、別班と同格のライバル組織と見るには物足りなさもあるシンシーだが、この先の展開に、テントと同様に魅力的な見せ場が用意されているのは間違いないだろう。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』第2シーズン
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、山中崇、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、花岡すみれ、本間さえ、二宮和也、宮下今日子、オーム・タナパック、濱田岳、坂東彌十郎、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李
原作・演出・プロデュース:福澤克雄
プロデューサー:飯田和孝
製作著作:TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/VIVANT_tbs/
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