木戸大聖、“人より数をこなす”ことで作ってきた役者としての道 『救命病棟24時』での挑戦

努力家で“一匹狼”の宮沢蓮を演じるにあたって

――今回木戸さんが演じる宮沢蓮は、努力家である一方でプライドも高いというキャラクターです。宮沢に共感するところはありますか?

木戸:宮沢は周囲との関係をうまく築いたり協調性があったりするタイプではないので、その点ではあまり似ていないかなと思います。ただ、幼い頃に父を亡くして、母子家庭で育ちながら人より時間と量をかけて努力しお医者さんになったというキャラクターで、自分自身もなにかを天性でスッとできるというよりかは人より数をこなしていくタイプなので、その点では似ている部分があるかなと思っています。

――そういった宮沢という人物を演じるにあたって意識していることはありますか?

木戸:宮沢のように時間をかけて努力することですね。撮影現場以外のプライベートでもどれだけ宮沢のことを考えて準備する時間を増やすか。そういったところが宮沢に近づける要素かなと思っています。ただ、彼が一匹狼だからといって、僕も現場ではキャストの方々とあえてしゃべらないでいる、みたいなことはしません(笑)。

――第2話は宮沢がメインの物語となります。そこに向けてはなにか準備をしましたか?

木戸:第2話は患者に対してドライなところがある宮沢がどう成長していくかという話なのですが、実はそこで鍵になるのは彼にとって母親がどういう存在かということです。なので、今回僕自身も母に話をすこし聞きました。普段はそこまで頻繁に連絡をとるわけでもないんですけど、体調が悪いときに限って何かを直感したかのように「元気にしてる?」と電話をかけてきてくれるような母で。そういった、母親の視点から息子を見る、というのはどういうことなのかを知るのは、宮沢を演じるにあたっても役に立つかなと。宮沢のプライドの高さは、母子家庭で自分を育ててくれた母親について、絶対に周りからケチをつけさせないぞという思いから来ている部分もあるのかなと思っていて、そのために努力してきた姿が彼の一番魅力的なところなのかなと。

『救命病棟24時』の現場に感じる熱量

――今回はフジテレビの看板のひとつである月9への出演になります。木戸さんはこれまでの出演割合で言うと、フジテレビのドラマが比較的多いですよね。

木戸:そうですね。月9には2年前の『海のはじまり』(2024年)にも出演させていただきましたし、他にもスペシャルドラマ『僕たちの校内放送』(2023年)や『高額当選しちゃいました』(2024年)で主演を務めさせていただき、ご縁を感じています。

――作品によって作風も役どころもバラバラだったと思いますが、フジテレビのドラマの現場に共通して感じるものはありますか?

木戸:どのテレビ局、さらに言えばどの作品も内容や関わる人が変わるので、何かと比較するということはできませんが、ただ、僕がご一緒したフジテレビのドラマで言えば、一つの作品を作ることに対する現場全体の熱量が高く、かつ普段は和気あいあいとしていてオンとオフをしっかりつけるという印象がありますね。それと、今回のプロデューサーである足立遼太朗さんとは『僕たちの校内放送』と『高額当選しちゃいました』でもご一緒させてもらいましたし、演出の柳沢凌介さんとも『高額当選しちゃいました』でご一緒していて、そのときと同じ技術スタッフさんも今作にはいらっしゃるので「フジテレビの作品に戻ってきた」という安心感を感じます。

――今回の『救命病棟24時』で現場の熱量を感じたエピソードがあれば教えていただきたいです。

木戸:具体的にこの日のこのときというより、たとえば初療室での手技が伴う処置シーンなどはスピード感や緊張感が良い意味ですごいので、そこは熱量を感じますね。本番合間のセッティングも、演者のペースを落とさないように技術さんがスピード感を持ってやってくださっている印象があって、現場全体に流れているテンポ感が心地良いです。あと、文字通りの熱気という意味では、ドラマの設定上どうしても密室で熱がこもりやすいので、カメラさんがよく「扇風機入れて!」とおっしゃっています(笑)。

『救命病棟24時』©フジテレビ

――キャストの方も個性的な方々が揃っていて、その点でも現場は楽しいのではないでしょうか。

木戸:はい、もうめちゃくちゃ楽しいです。今回の第6シリーズのキャスト陣は本当にカラフルなイメージで、現場に行くのが楽しみでしょうがないですね。もちろん江口さんや松嶋さんをはじめとして先輩方が現場の空気を作ってくださいますし、辻先生役の八嶋智人さんがいらっしゃるときは前室の時点から会話をぶん回してくださいます(笑)。処置シーンを演じる際にはピリッとした緊張感がかなりあるので、その分良い意味でメリハリがついた現場になっているのかなと。

――実際に作品を観続けていくのも楽しみです。最後に視聴者の方々に向けてメッセージをお願いします。

木戸:今回の『救命病棟24時』は、「働き方改革」をはじめとして、第6シリーズまできたいまこの時代だからこそ描けるテーマがたくさん詰まっています。そんななか、各回ごとにフィーチャーされる人物やテーマが変わり、進藤先生や小島先生とともに若手の彼らがどのように命と向き合っていくかが本当に様々な角度から描かれるので、毎回楽しみにしていてほしいです。宮沢がメインとなる第2話では、一匹狼で努力してきた彼だからこそ足りていないものを進藤先生が言い抜いて成長させるので、それがどんな言葉かも含めて、宮沢の成長といろいろな一面を見てほしいです。

■放送情報
『救命病棟24時』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:江口洋介、松嶋菜々子、木戸大聖、萩原利久、白石聖、横田真悠、中山翔貴、杏花、金田哲、長井短、田島亮、谷恭輔、宮野真守、鈴木伸之、風間俊介、八嶋智人、沢村一樹、 ほか
脚本:田辺満、市東さやか、三浦駿斗、ひかわかよ
演出:柳沢凌介、水田成英(FCC)、星野和成、日髙貴士
プロデュース:足立遼太朗
プロデューサー:鹿内植、大瀬花恵(FCC)
音楽:得田真裕
主題歌:DREAMS COME TRUE「サヨナラとバトン」(DCT records/UNIVERSAL SIGMA)
制作協力:FCC
制作著作:フジテレビジョン
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