“黙らないミューズたち”のドキュメンタリー 『デルフィーヌとキャロル』2027年1月16日公開
ドキュメンタリー映画『Delphine et Carole, insoumuses(原題)』が、『デルフィーヌとキャロル〜黙らないミューズたち』の邦題で2027年1月16日よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、2026年制作50年を記念して公開された映画『美しく、黙りなさい』の監督であり俳優のデルフィーヌ・セリッグと、ビデオ作家キャロル・ルッソプロスの出会いと活動を描くドキュメンタリー。フェミニズム運動が大きなうねりを見せる1970年代のフランスを舞台に、2人のシスターフッドを生き生きと描き出す。
『美しく、黙りなさい』は、ジェーン・フォンダ、ジュリエット・ベルト、マリア・シュナイダー、エレン・バースティンら1970年代の23人の女優たちが、男性中心の映画業界での経験や意見を自分たちの言葉で率直に語った、映画とジェンダーをめぐる作品。監督を務めたセリッグは、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』などへの出演で知られる。
本作では、晩年のルッソプロスがセリッグとの出会いを思い返し、ユーモアたっぷりに2人の日々を振り返る。フランス、そしてヨーロッパのフェミニズム運動の貴重映像も織り交ぜられている。女性蔑視が甚だしいテレビ番組が平気で放送される時代に、デルフィーヌとキャロルは、男性支配の及ばない未開のメディアであるビデオで声をあげ、ついに女性のための映像アーカイヴ施設、ボーヴォワール視聴覚センターを設立するに至る。
作中では、『夜霧の恋人たち』『ロバと王女』『赤い唇』『インディア・ソング』『ジャンヌ・ディエルマン』などセリッグ主演作の数々、カトリーヌ・ドヌーヴやアニエス・ヴァルダも名を連ねた人工妊娠中絶自由化を求める女性たちの請願書“343人のマニフェスト”、フランス革命以来の大規模デモといわれた1971年の女性たちのデモ、“フェミニスト”デルフィーヌに対する大物プロデューサーの製作拒否や大物男優の共演拒否などが描かれる。
本作は、キャロルの企画を、彼女の死後、孫の映像作家カリスト・マクナルティが編集して完成させた。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、「ひとりじゃない!」というコピーとともに、活動形の姿が描かれている。また、1970年代当時を記録した場面写真も公開された。
■公開情報
『デルフィーヌとキャロル〜黙らないミューズたち』
2027年1月16日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
出演:デルフィーヌ・セリッグ、キャロル・ルッソプロス、マルグリッド・デュラス、シモーヌ・ド・ボーヴォワール、シャンタル・アケルマンほか
監督:カリスト・マクナルティ
配給:ムヴィオラ
フランス=スイス/68分/カラー&モノクロ/2019年/字幕:坂本安美/原題:Delphine et Carole, insoumuses/英題:Delphine and Carole
©Les Films de la Butte-Alva Film-Le Centre audiovisual Simone de Beauvoir-INA-2018
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