松岡茉優、感情を削ぎ落として演じた『ダウンタイム』の主人公像 半年間の撮影で得た財産

松岡茉優、『ダウンタイム』で得た大きな財産

大きな財産となった仲里依紗との共演

――テーマで言うと、「美容整形」や「ルッキズム」という、現代人が誰しも意識せざるを得ない非常にセンシティブな題材を扱っています。作品に参加する上で、意識されたことはありましたか?

松岡:役柄として作品に飛び込むこと自体に迷いはありませんでした。企画の発起人であるプロデューサーの髙橋信一さんに一点だけ、「整形前と整形後でキャストを変更することはやめてほしい」とお願いしました。髙橋さんは当然のことのように「そのつもりはありません」と答えてくれて。この作品において私が個人的に大切に思っていることが、髙橋さんの中にももともとあったことがわかって、すごく安心したのを覚えています。また、プロデューサーの三宅はるえさんの提案で現場付きのカウンセラーを入れてくださったんです。スタッフもキャストも、予約をとればいつでも第三者に相談できる。

――カウンセラーの方に直接相談できる仕組みがあったのですね。

松岡:6カ月という長い撮影期間で、猛暑の中でのハードなロケもありましたから、人間同士の悩みや心理的な負荷が生じることもあります。演者やスタッフがいつでも心のケアを受けられる環境が整えられていたからこそ、安心して「美容整形」という答えのないテーマに挑むことができました。

――劇中で対峙する仲里依紗さんとの掛け合いも、息を呑むような緊迫感と互いへの深い感情が交錯していて圧巻でした。

松岡:里依紗ちゃんと出会えたことは、今回の作品において本当に大きな財産でした。「こんなふうにカッコよく生きたい」と思わせてくれる方です。現場での居方や話し合いの積み重ね、周りへの気配りの仕方が本当に豊かで、常に現場をカラッと明るく保ってくださるんです。お芝居の面でも、里依紗ちゃんと対峙していると自分でも想定していなかった感情が溢れ出てくる瞬間が何度もありました。

――どういう観られ方をするかも楽しみですね。

松岡:私もこの作品で多くのことを教えてもらいました。美容整形を題材にしていながら、凛先生と文のシスターフッドであり、なぜ二人が運命に翻弄されなくてはならなかったのか、ヒューマンサスペンスの要素もあります。ぜひ『ダウンタイム』の世界のなかで、自分の幸せはなんなのか、見つめてもらえたら嬉しいです。

■公開情報
Netflixシリーズ『ダウンタイム』
Netflixにて独占配信中
出演:松岡茉優、仲里依紗、間宮祥太朗、田中みな実、萩原利久、長井短、渡辺大知、中川家礼二、シシド・カフカ、城田優、増子直純、武田創世、泉里香、田村健太郎、篠井英介、天野はな、景井ひな、研ナオコ、野呂佳代、古川凛、安達祐実、風間俊介、Kōki, 永作博美、渡部篤郎
監督:Yuki Saito
脚本:池上純哉
プロデューサー:三宅はるえ、茂木克仁
企画プロデューサー:工藤伸一
制作プロダクション:K2 Pictures
企画・製作:Netflix

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