松たか子、朝ドラ初出演は“巡り合わせ” 石橋静河との共演に「本当に邪魔したくなかった」
松たか子が『ブラッサム』へ送るエール
ーーご自身が出演される以前に、朝ドラにまつわる思い出などはありますか?
松:出演ではないのですが、『わろてんか』という作品で主題歌を担当させていただいたことがあります。あのときは、時代背景も含めて泣くことも多い物語の中で、それでも笑いを追求していくお話だったので、それをイメージしながら歌詞を書くのがとても楽しかったです。いろんなキャラクターが泣き笑いしながら、パラパラ漫画のようにくるくると出てくるような歌詞が書けたらいいなと思って、あれやこれやと作った思い出があります。そのときはとてもいい経験をさせていただきました。
ーー今回、映画『ナギダイアリー』に続いて石橋静河さんとの共演作が近い時期に続きますね。
松:たまたま『ナギダイアリー』と近いタイミングで彼女の朝ドラも始まるということで、最初は「本当に邪魔したくない」というか、「またお前か」みたいに思われたくなくて、出たくなかったんです(笑)。彼女が損することは絶対にしたくないと思っていました。でも、加賀さんが晩年の珠さんを演じられて、私がその秘書を演じる。これはやっぱり巡り合わせなんだなと思って、今回出演させていただくことにしました。石橋さんは今、私の想像もできないようないろんな波に向かって進んでいると思います。撮影は折り返し地点を迎えましたが、まだまだ役柄としては、これからも大変な人生が待っているわけで。現場で会ったときは目を見るくらいしか私にはできないんですけど、もし静河ちゃんの珠さんと出会うことがあったら、確実に強く美しくなった彼女と向き合えるんだなと思うと、すごく楽しみで胸がいっぱいになります。
ーー石橋さんとは、今回の共演に向けて何かお話をされましたか?
松:いやいや、まったくなかったですね。今はもう、彼女には自分の撮影にしっかり向き合っていてほしいので。彼女が歩む道筋の先で、もしかしたら「会えたね」と言える日が来るかもしれない。今はとにかく、自分がやるべきことに感情を集中させていると思うので、その先で会えたらいいなと心の中で祈っています。
ーー松さんから見て、俳優としての石橋静河さんの魅力はどのようなところにあると感じますか?
松:彼女の魅力は、私が語るよりも皆さんが作品を観て、皆さんの評価の中でどんどん花開いていくものだと思います。私の個人的な印象だと、すごく“はしゃぎたい人”というか。しっかりしているし、自分の言葉を一生懸命探して喋る人だし、緊張もする。だけど本当は弾けたくて、キャッキャしているのが好きな人なんだろうなと(笑)。だから、『ブラッサム』のタイトル映像のように、場を与えればどこまででも走って駆けていくような、のびのびとしたところがあるのが彼女の魅力の一つなのかなと思います。
ーー最後に、松さんが『ブラッサム』に期待していることを教えてください。
松:宇野千代さんがモデルということで、史実に沿っただけではなくオリジナルのストーリーも出てくると思います。でも、千代さんのような華やかで、いろんな魅力的な男性と出会って……そういう女性像を朝ドラで描くというのは、なかなかチャレンジなんじゃないかなと思います。今の時代とは違う価値観もいっぱいあると思います。いろいろな生き方があることを描いてくれるといいなと。私はそこにチャレンジしていってほしいなと思って、楽しみにしています。
■放送情報
2026年度後期 連続テレビ小説『ブラッサム』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜から金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:石橋静河、加賀まりこ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎ほか
作:櫻井剛、小松與志子
主題歌:YOASOBI
制作統括:村山峻平、櫻井壮一
プロデューサー:大野陽平
演出:盆子原誠、中泉慧、佐藤玲衣、田中陽児、小林直毅、野田雄介
写真提供=NHK