『GTO』“鬼塚”反町隆史が担う教師だけでない“父親”の役割 98年版キャストのその後も
『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)第10話では、反町隆史と工藤亜須加の体当たり対決が実現した。
第10話の週タイトルは「生徒と職員が禁断の恋!?」。親会社から派遣で来ている職員の龍之介(工藤亜須加)と1年B組の若槻琴音(梶原叶渚)は、以前から校内で一緒にいるところを目撃されていた。実は二人は親密な関係で、周囲に発覚したことで問題になる。
前提として確認しておきたいのは、刑法改正で同意要件や年齢が厳格に定められたこともあって、一回り以上年齢が離れ龍之介のような成人と高校1年の生徒が恋愛関係に発展することは実際には起きにくいことだ。もしあるなら、知識あるいはモラルの欠如によるものと考えられる。
そのことを踏まえると、やましいことのない龍之介と琴音が、周囲の意見を受け入れて別々の道を選んだことや、互いへの好意を「月がきれいですね」でオブラートに包んだことは十分に予測可能で既定路線といえる。うがった見方かもしれないが、ドラマ的には、鬼塚(反町隆史)がどのように琴音を説得するかが重要だった。
周囲はひやかしたりからかったりするけれど、本人はいたって真剣という場合はあって、自分自身の恋愛に対する琴音の向き合い方は、真摯でまっすぐなものだった。琴音の純粋さを理解している龍之介は、どうすれば琴音が学校を辞めずにいられるか悩んだ末に、鬼塚に対応を託すのだった。
琴音の離婚した父親が鬼塚の教え子のマサル(山崎裕太)という偶然があり、職員室に乗り込んでくる激高した保護者という既視感のあるシーンもありつつ、梶原叶渚が演じる琴音の強メンタルが印象的だった。第3話で歩夢(川口和空)の告白にも動じず、周囲に知られて噂の標的になっても自分を貫く姿勢は、率直に言って高校生離れしていると感じる。
琴音のようなタイプは、一度言い出すと周囲の意見に耳を貸さないことが多いように思われる。説得が簡単ではない中で、鬼塚は自分の言葉で語りかけるという愚直かつシンプルな方法を選んだ。