イム・ジヨン、『素晴らしき新世界』でコメディエンヌの才能開花 振り幅のある芝居の安定感
個性抜群のソリを演じるイム・ジヨンははたして、どんな人物か。近年のドラマを中心に辿ってみよう。1990年6月23日、韓国ソウル生まれの今年36歳。大学時代に舞台や短編映画に出演することから始め、2014年の映画『情愛中毒』で本格的に女優デビュー。正統派俳優ソン・スンホンの初のベッドシーンの相手として、イム・ジヨンは同作がデビュー作とは思えない大胆さで、破滅的な愛にのめり込んでいくヒロインを務め、第51回大鐘賞を受賞した。
熱血弁護士と恋に落ちる脱北したヒロインを演じた『吹けよ、ミプン』(2016年)では、MBC演技大賞の連続ドラマ部門で優秀演技賞を受賞。その後も多数のドラマや映画に出演して着実にキャリアを積み重ねるも、人気は今ひとつの状況が続く。その状況を一転させたのは『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』(2022年)の出演だった。同作で学生時代に主人公を壮絶ないじめで追い込み、やがて気象キャスターになるも復讐されるパク・ヨンジン役としてブレイク。牢屋で泣きながら天気予報をするシーンにはゾッとしながらも強烈な悲哀を感じさせ、初の悪役とは思えないほどの仕上がりに脱帽した。
2023年にはキム・テヒとダブル主演した『庭のある家』で夫の家庭内暴力に苦しむサンウン役で凄みを利かせ、2024年には時代劇『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』で奴婢から両班となって善道を生きるクドク/テヨン役を卓越した表現力でまっとうし、同作はヒット。2025年には同じ事務所のイ・ジョンジェと共演した『憎らしい恋』で、政治部から左遷された芸能記者ウィ・ジョンシン役に。トップスターだが刑事専門俳優のイメージを脱却したいイム・ヒョンジュン(イ・ジョンジェ)との爽やかな恋愛模様が実に微笑ましく、本気を出したらハードなラブシーンもやってのける度量がありながらも、抑えた芝居をするふたりにほっこりさせられた。
プライベートでは、恋人関係を公表しているイ・ドヒョンとの交際が順調で、その熱愛ぶりにも熱視線が注がれている。今は最新作『素晴らしき新世界』で描かれるホ・ナムジュンと紡ぐ物語のロマンスの行方も気になるし、ソリとセゲのコミカルなやりとりも面白くて、イム・ジヨンの振り幅のある芝居には安定感がある。今後どのような展開となるのか楽しみでならない。