『タツキ先生』が訴える“幸せになる価値” “しずく”松本穂香のいじめへの誠実な向き合い

 タツキ(町田啓太)はアートを通して、子どもたちが言葉にできない気持ちに迫っていく。『タツキ先生は甘すぎる!』(日本テレビ系)第6話では、子どもたちではなく、しずく(松本穂香)がタツキのアートセラピーを受けることに。“人生の紙芝居”を作る中で、心の奥にしまった過去の傷が浮かび上がってきた。

 死のうとしている智紀(大倉琉人)を助けようとして転落したタツキ。急いで病院に駆けつけたしずくを見て、智紀は驚く。しずくは、智紀がいじめを苦に転校した学校で担任を受け持っていたのだ。自分のせいでタツキに怪我を負わせてしまったことへの罪悪感に苛まされる智紀に寄り添おうとするしずく。だが、「こんなことでつまずいて、この先どうやって生きていけばいいの?」と聞かれ、何も答えることができなかった。

 そんなしずくに、しばらく入院することになったタツキは智紀が得意なゲームをするように提案。しずくはもともと得意ではないゲームを寝る間も惜しんでやり込み、ついに智紀らしきユーザーを見つけるが、ブロックされてしまった。そしてタツキが退院した日、ついに寝不足で倒れてしまう。うわ言で「私は何をやってもダメです」と呟くしずくが、自分を“ゴミ”だと言う智紀と重なって見えた。

 タツキも智紀を救えるのは、同じようにいじめを理由に学校へ行けなくなった経験のあるしずくだけだと思っているようだ。しかし、そのためにはまず、しずくの気持ちに寄り添う必要があると三雲(江口洋介)にアドバイスされ、タツキはしずくを“人生の紙芝居”づくりに誘う。

 各時代を一枚の絵に表現しながら、自分の過去と向き合っていくしずく。小学生の頃は学校が好きだったが、中学に上がってから同級生に存在を無視され始め、部屋に閉じこもるように。そんな中、自分をいじめていた同級生が充実した日々を送っていることを知ったしずくは、悔しさから高卒認定を取り、教師になった。しかし、教師生活も順調とはほど遠く、ついには退職してしまったしずくは「不登校は私からいろんなものを奪っていった」と語る。

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