『サバ缶、宇宙へ行く』第2期から新たな青春ドラマに ついに繋がった北村匠海と神木隆之介
サバ缶を宇宙へ飛ばそうと発案し、試行錯誤を重ねた“1期生”たちが卒業してから2年後。若狭水産高校のある小浜市は、市と同じ名前を持つバラク・オバマ大統領の誕生で大いに沸き立っていた。『サバ缶、宇宙へ行く』(フジテレビ系)は5月4日に放送された第4話から「第2期」へ突入する。まぎれもなく「第1期」から引き継がれた物語ではあるが、また異なる、新たな青春ドラマの幕開けといえるだろう。
HACCPの取得やJAXAへのアプローチを成し遂げた1期生の卒業後、一切の進展がなく止まったままになっていた宇宙食開発のプロジェクト。それでも朝野(北村匠海)は生徒たちの自主性を尊重し、自分からそれを推し進めようとはしなかった。そんななか、課題研究のテーマを決められずにいた宮井(早瀬憩)は、かつて菅原(出口夏希)たち1期生が使っていた“黒ノート”を発見。そして同級生の早川(中川翼)と桑田(足川結珠)とチームを組み、宇宙食開発を再始動させるのである。
朝野がJAXAの皆川(ソニン)に電話で報告する、「新しい生徒たちが動き出したんです。止まっていたサバ缶のプロジェクトが、また始まりました」という言葉がもたらす高揚感は著しいものがある。前回のエピソードで1期生たちがJAXAから課題として出され、正解を導きだすことができずにいた“粘度”の問題にあらためて取り組む宮井たち。一冊のノートを通して代を超えて想いが受け継がれ、かつそれを手にした瞬間に一気に小浜の町から宇宙への道が開ける一連は、大勢の生徒たちによって13年間バトンが繋がれ続けた実話に基づく物語の醍醐味といえよう。
今回のエピソードで見られるもうひとつの重要なターニングポイントとしては、朝野たち若狭水産高校とJAXAで宇宙日本食の開発を担当する木島(神木隆之介)が、オンライン会議ではあるが、ようやく繋がったことだろう。木島から指摘される、味よりも安全性を最優先にするという言葉に対し、「まずいものは食べたくないです」と率直な意見をぶつける宮井。さらに現状の丸缶では宇宙に持っていくことはできないと言われた宮井たちは、サバ缶を一旦置いておいて“宇宙キャラメル”の開発に乗りだすことになる。
そこで活用されるのは、第1話の際に菅原たちが最初に取り組んだ地域課題――“役に立たないもの”とされてきた大型くらげからコラーゲンを抽出し、豆腐を作った時に開発したくらげパウダーである。宇宙にサバ缶を飛ばすのとは別の方法論で、1期生たちの宇宙への想いを引き継ぐというわけだ。高校生たちの抱いた壮大な夢が、次の代へただ繋がるだけではなく、広がっていく。これはまさに、宇宙のような展開である。
ところで気になるのは、宮井たち2期生3人の関係性だ。早川は優等生の宮井に好意を寄せており、桑田は友人としてその後押しをしている。しかしながら、3人での帰り道のやり取りを見るに、桑田は早川に好意を寄せているようだ。いわば、なんとも古典的な三角関係。前回までの男女6人の1期生にはなかったシチュエーションではあるが、これは彼らがプロジェクトに取り組むための動機づけとしての意味合いが強いだろう。また同時に、同じ町の同じ学校の同じような高校生たちを描いていても、数年で彼らを取り巻く環境が変化していることも感じることができるし、朝野の“間が悪い”キャラクター性を立たせる意味合いもあるのだろう。
■放送情報
『サバ缶、宇宙へ行く』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北村匠海、出口夏希、黒崎煌代、八嶋智人、三宅弘城、村川絵梨、佐戸井けん太、熊切あさ美、吉本実由、ソニン、迫田孝也、鈴木浩介、荒川良々、神木隆之介、井上芳雄(語り)ほか
原案:『さばの缶づめ、宇宙へいく』(小坂康之、林公代/イースト・プレス)
脚本:徳永友一
音楽:眞鍋昭大
主題歌:Vaundy『イデアが溢れて眠れない』(SDR/Sony Music Entertainment)
演出:鈴木雅之、西岡和宏、髙橋洋人
プロデュース:石井浩二
プロデューサー:野田悠介、中沢晋
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:フジテレビジョン
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