山﨑賢人「この船に乗って航海してみたい」 『ジョン万』起用理由は“冒険が最も似合う男”

 2028年のNHK大河ドラマが『ジョン万』となることが発表された。主演を山﨑賢人が務め、脚本を大河ドラマ『平清盛』、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』『ちりとてちん』などの藤本有紀が手がける。

 山﨑が演じるのは、ジョン万次郎こと中濱万次郎。歴史に名が残るはずなどなかった貧しき漁師で、漂流の悲劇の末、救出されてアメリカに渡り、日本を救う「知と技」を得た一流の船乗りとなった。19世紀の日米と太平洋を舞台に、命がけのサバイバルの連続と遥かなる再会のロマンを描く、“漂流者”となった庶民の一大感動巨編だ。

 NHK放送センターで開かれた制作・主演発表会見には、山﨑、藤本、制作統括の家冨未央が登壇。まずは家冨が、「ジョン」という英語と「万」という日本語を組み合わせ、生き抜いた2つの土地の意味を込めて『ジョン万』というタイトルになった意図を説明した。

(左から)山﨑賢人、藤本有紀

 続いて山﨑と藤本を呼び込み、「これから未来を決める10代の方から、いろんな困難に直面している大人の方にまで、全世代の方に届けたいと思いました。壮大なロマン、カッコいい心に直刺さりする脚本を書いていただける藤本有紀さんと、今日本で最も“冒険”という言葉が似合う男・山﨑賢人さんに立っていただき、この企画を船出したいという夢を抱きまして、今日ここに夢のスタートを切ることができました」と挨拶する。

 藤本が大河ドラマを手がけるのは『平清盛』以来、14年ぶり2回目。いつかジョン万次郎の人生を書きたいと思っていたという藤本は、「その念願が叶って嬉しいということ、それを山﨑賢人さんに演じていただけることは光栄なことで、重圧もありますけども、一生懸命頑張りたいと思います」と、このチームで夢が叶う幸運に心から感謝していた。

 緊張した面持ちで舞台に姿を見せた山﨑。今回の大河主演は、半年前にマネージャーから聞いたという。嬉しさの反面、教科書などを通じて知っていたジョン万次郎を演じるプレッシャーを滲ませながらも、次のように語った。

山﨑賢人

「14歳で漂流して、そこからアメリカの捕鯨船に拾ってもらって、当時では考えられない冒険を繰り広げていて。そこの根底にある強さ、心のタフさと、それだけじゃなくて仲間思いの部分、優しい部分だったり――。困難があっても、ワクワクする好奇心の方が勝ってしまう部分は、自分がこの大河ドラマをやらせてもらう緊張もあるし、怖さもあったんですけど、それよりも『この船に乗って、航海をしてみたいな』というワクワクの方が強かった」と、今の率直な気持ちを伝える。

 山﨑は、すでにジョン万次郎の縁の地であるアメリカ・フェアヘブンを家冨と訪ねており、「自分の目と足とで実際に万次郎さんが歩いた街だったり、まだホイットフィールド船長の家も残っていたりとか、そういう場所を実際に見させてもらったのは、これから演じる上で心に刻めましたし、楽しかったです」と振り返りながら笑みを見せていた。

(左から)山﨑賢人、藤本有紀

 ほぼ照明がついていない薄暗いスタジオ、真紅のカーテン、童歌、波の音、鳥の鳴き声、雷鳴……。かつてないほどに異様な雰囲気の中で始まった今回の会見。『ジョン万』は2027年初夏にクランクイン予定、放送は2028年1月を予定している。

■放送情報
大河ドラマ『ジョン万』
NHK総合にて、2028年放送
主演:山﨑賢人
脚本:藤本有紀
制作統括:家冨未央
プロデューサー:二見大輔
演出:保坂慶太、泉並敬眞、石川慶

関連記事