『シラート』砂漠で絶叫する父などを捉えた場面写真公開 オリベル・ラシェ監督の声明も
第98回アカデミー賞にて音響賞と国際長編映画賞の2部門にノミネートされた映画『シラート』の場面写真が公開された。
本作は、失踪した娘を探すため、父と息子が砂漠のレイブパーティに参加する姿を描く物語。プロデューサーにはペドロ・アルモドバルが名を連ね、『ファイアー・ウィル・カム』のオリベル・ラシェが監督を務めた。
公開された場面写真には、砂漠に置かれた巨大なスピーカーと共に絶叫する父の様子や、広大な砂漠の中でレイブパーティに熱狂する無数の人々など衝撃的なカットが収められている。さらに、大好きな犬と共に、いなくなった娘を探す親子と出会った人々とのあたたかな交流の瞬間なども切り取られている。
あわせて、アルモドバルのほか、ルカ・グァダニーノ、ジェイコブ・エロルディらのコメントと、ラシェ監督による声明文が公開された。
コメント
ペドロ・アルモドバル(映画監督/『トーク・トゥ・ハー』)
スペイン映画の新しい夜明け
ルカ・グァダニーノ(映画監督/『君の名前で僕を呼んで』)
五感の限界を突破する一作!必見
ジョン・ウォーターズ(映画監督)
『マッドマックス』よ、どけ。『恐怖の報酬』よ、急げ。この驚愕するほどエキサイティングな新しいシネマティック・ロードトリップは、モロッコ砂漠でのレイブパーティへ向かう物語なのだ
ジェイコブ・エロルディ(俳優/『フランケンシュタイン』)
事前に何も知識を入れず、ただ劇場に向かってください
ギャスパー・ノエ(映画監督/『アレックス』)
この音響設計は、ウィリアム・フリードキンの『エクソシスト』以来の衝撃だ。音楽が物語を語るのではなく、音楽があなたの身体を支配するのだ
オリベル・ラシェ(監督)
“Sirāt(シラート)”を日常生活における言葉に翻訳するとしたら、“道”になります。
この“道”には二つの次元――物理的な次元と、形而上的あるいは精神的な次元があります。“シラート”とは、死ぬ前の人を死へと導く内なる道のことなのです。本作の主人公の身に降りかかったことのように。そして、地獄と天国を結びつけると言われる橋の名前でもあります。
人は死の淵をさまよう体験をすると、自分に内在する何かにヒビが入り、割れるような感覚を得ることがあります。その瞬間、変容することが可能になるのです――より良い方へと。それは生が人間を掌握し、「真のお前は何者なのだ」と問うてくる、究極の真実というものがそこにある状況であり、安全網のない深淵に投げ込まれるような感覚です。
現在、新聞を開くたびに、私たちは崩壊の衝撃に襲われます。何かが終わる、ひとつの時代が終わる、あるいはもっとひどいことが……私たちには心の準備できているでしょうか? この映画が、多くの人が抱く黄昏の感情に響いてくれることを願っています。
しかし、忘れてはいけません――そこには光もあるのです。世界は私たちに、この映画の登場人物のように、内省を強いるでしょう。それは重要な動きです。私たちが『シラート』を通して伝えたいもの、つまり闇から浮かび上がる光です
■公開情報
『シラート』
6月5日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラスト有楽町、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほかにてロードショー
出演:セルジ・ロペス、ブルーノ・ヌニェス・アルホナ、ブルーノ・ヌニェス・アホナほか
監督:オリベル・ラシェ
製作総指揮:エステル・ガルシア
製作:ペドロ・アルモドバル
脚本:オリベル・ラシェ、サンティアゴ・フィジョル
配給:トランスフォーマー
後援:セルバンテス文化センター
2025年/スペイン・フランス合作/スペイン語・フランス語・英語・アラビア語/115分/ビスタ/カラー/5.1ch/PG-12/日本語字幕:杉田洋子/原題:Sirāt
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