お針子たちの人生を描くイタリア映画 『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』6月19日公開へ

 第70回ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞で観客賞を受賞したイタリア映画『Diamanti(原題)』が、『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』の邦題で6月19日より新宿ピカデリーほかで公開されることが決定した。

 本作は、1970年代のローマを舞台に、ある衣装工房で至高の一着を作ろうと奮闘するお針子たちの姿を描いたヒューマンドラマ。『カプチーノはお熱いうちに』や『あしたのパスタはアルデンテ』のフェルザン・オズぺテクが監督を務めた。

 1970年代のローマ、姉妹が経営する衣装工房では、お針子たちが忙しく立ち働いている。シングルマザーの帽子担当パオリーナ、夫の暴力に怯えるお針子ニコレッタ。 豪華で美しい衣装制作の裏側にそれぞれに事情を抱えていた。ある日、世界的な衣装デザイナーが新作の依頼で工房に現れる。その高い要求に応えるため、見たこともないような至高の一着を作ろうと彼女たちは奮闘するが……。

 物語の原点は、オズぺテク監督が助監督だった時代の記憶。ルキノ・ビスコンティ監督の『山猫』などの衣装を手がけ、アカデミー賞受賞の17作品に携わったローマの老舗衣装工房で出会った著名なデザイナーや俳優たちとの思い出だ。監督はそこで働く女性たちの勤勉さや知恵、美への献身を目の当たりにし、「あらゆる困難に耐えうる抵抗力を持つ女性は、何ものにも負けず輝き続けるダイヤモンドのような存在だ」と感じたと語る。

 キャストには、ルイーザ・ラニエリ、ジャスミン・トリンカ、ステファノ・アコルシらが名を連ねた。

 本作の衣装を担当したのは、2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの閉会式の衣装を手がけた衣装デザイナーのステファノ・チャミッティ 。映画の終盤に圧倒的な存在感をみせるドレスは、2025年大阪・関西万博のイタリア館でも展示され注目された。ほかにも当時のイヴ・サンローラン、 エマニュエル・ウンガロ、ピエール・カルダンなどのハイファッションや、本作のために特別に制作された数々のワードローブが登場し、工房の豪華な舞台衣装と同時にお針子たちの1970年代イタリアの洗練された日常ファッションも楽しめる。

 また、監督の特別な想いから、実際に撮影当時に着用された『山猫』のクラウディア・カルディナーレの白いドレス、『ルートヴィヒ』のロミー・シュナイダーの衣装、フェデリコ・フェリーニ監督『カサノヴァ』の衣装が劇中に登場しているのも見どころのひとつとなっている。

映画『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』30秒予告
映画『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』本予告

 公開された予告編は、華やかなスクリーンやステージを支える衣装工房のシーンから始まる。そこは映画監督や衣装デザイナー、フィッティングに訪れる役者たちが絶えず行き交い、熱気にあふれる場所だった。ある日、工房に世界的なデザイナーからの難しい依頼が舞い込み、その不可能とも思える高いハードルを前に、職人たちは頭を悩ませる。またお針子たちもそれぞれが事情を抱え、人知れず葛藤していた。そして、ラストは「何者でもない私たちの可能性は無限大よ」と印象的で前向きなセリフで締めくくられている。

 あわせて、インパクトのある赤いドレスと、それを制作するお針子たちの姿を切りとったポスタービジュアルも公開。この赤いドレスは数百もの透明なリボンをボディスから裾まで一つひとつ手作業で縫い付けられており、衣装デザイナーのステファノ・チャミッティが手がけた珠玉の一着となっている。

■公開情報
『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』
6月19日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
出演:ルイーザ・ラニエリ、ジャスミン・トリンカ、ステファノ・アコルシ
監督:フェルザン・オズペテク
原案:フェルザン・オズペテク、カルロッタ・コッラーディ
脚本:フェルザン・オズペテク、カルロッタ・コッラーディ、エリーザ・カッセリ
音楽:ジュリアーノ・タヴィアーニ、カルメロ・トラヴィア
衣装:ステファノ・チャミッティ
提供:チャイルド・フィルム、オンリー・ハーツ
配給:チャイルド・フィルム
後援:イタリア大使館
特別協力:イタリア文化会館
2024年/イタリア/原題:Diamanti/135分/シネスコ/日本語字幕:杉本あり
©2024 Greenboo Production ‒ Faros Film - Vision Distribution
公式サイト:child-film.com/films/diamanti
公式X(旧Twitter):@childfilm2 
公式Instagram:@childfilm3

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