『未来のムスコ』“まーくん”=将生説が濃厚? 子を持つ親なら涙なしには見られない第7話

 『未来のムスコ』(TBS系)は「ラブストーリー」と銘打っているが、その「ラブ」にはいろんな意味が込められているように思う。恋愛はもちろん、友愛や家族愛、名前のつけられない愛まで様々だ。特に3月3日放送の第7話は親から子、子から親への愛が鮮明に描かれ、子を持つ親なら涙なしには見られない回となっていた。

 将生(塩野瑛久)と別れて以来、10年ぶりに彼氏ができた未来(志田未来)。誠実でまっすぐな真(兵頭功海)との交際は順調に進み、早くも半年が経過した。未来は颯太(天野優)を強力な助っ人たちに託し、映画の長期地方ロケへ。将生ら劇団員の仲間をはじめ、保育士の優太(小瀧望)、友人の沙織(西野七瀬)が、交代制で颯太の面倒を見る。

 いつかは2036年の未来に帰ってしまう颯太。未来は沙織に「颯太がいない生活に慣れるための予行演習だと思って頑張る」と言っていたが、撮影以外は何をしていても、何を見ても思い出すのは颯太のことばかりだ。以前は仕事終わりにモッパン動画を観ながらカップ麺とレモンサワーを堪能する時間が何よりの至福だったのに、今はなんだか心から楽しめない。むしろ離れたことによって、颯太の存在の大きさを実感する。

 極め付けは、電話越しに「ママに会いたい」と泣く颯太の声だ。タイムスリップしてきたばかりの頃にも颯太が同じように泣いたことがあったけれど、「会いたい」は2036年の未来に対してであり、現在の未来に向けられたものではなかった。だが今、颯太が会いたいのは紛れもなく現在の未来。もちろん、2036年の未来も現在の未来も、時間軸が違うだけで同一人物なのはあるが、それだけじゃない。未来はただでさえ劇団の稽古とバイトで精一杯な中、突然始まった育児に戸惑いながらも、必死で颯太を守ってきた。その思いはちゃんと颯太に伝わっていたのだ。今や颯太にとって未来は、代わりのいない立派なもう一人のママなのである。

 それは未来にとっても同じ。颯太が未来に会いたいと思う以上に、未来は颯太に会いたいと思っていた。最初は不満に思っていたことも、今は幸せに感じられる。一人の時間がなくて、日がな子どもの賑やかな声で満たされた部屋。狭いベッドで一緒に寝て、朝目覚めるとすぐ隣に子どもの顔がある生活。「颯太は未来人で、いつかいなくなる」と分かっているからこそ、その尊さが余計に胸に迫るのかもしれない。

 ロケから帰ってきた直後、圭(萩原護)からスマートウォッチ“ルナ”の復旧に必要なパーツを紛失したと告げられた未来。将生ら劇団員の仲間と探しに行き、パーツは無事に見つかった。もし見つからなければ、颯太は元いた世界に戻れず、ずっと未来のそばにいたかもしれない。パーツをはじめに見つけたのは未来であり、隠すこともできた。だけど、未来が思うように、颯太のことを大切に思っている2036年の自分が頭をよぎり、そうすることができなかったのだろう。重要なのは、未来がその複雑な思いを打ち明けたのが、真ではなく将生だったことだ。

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