宇野維正の映画興行分析

『ほどなく、お別れです』久々の実写日本映画1位に 安定の「目黒蓮の動員力」

 2月第2週の動員ランキングは、長月天音原作、三木孝浩監督、浜辺美波と目黒蓮のダブル主演の『ほどなく、お別れです』がオープニング3日間で動員45万4100人、興収6億3900万円をあげて初登場1位。日本映画、外国映画を問わずアニメーション作品以外の作品がトップに立つのは10週ぶりのこととなる。

 『ほどなく、お別れです』好スタートの要因として真っ先にあげるべきは、やはりダブル主演の一人、Snow Manの目黒蓮の動員力だろう。主演映画の公開は昨年2月公開の劇場版『トリリオンゲーム』以来約1年ぶり。劇場版『トリリオンゲーム』はコミック原作のテレビドラマの映画版、『ほどなく、お別れです』は小説原作、作品の成り立ちは異なるものの、同じ東宝配給で公開された同作のオープニング3日間の興収は6億1600万円と、『ほどなく、お別れです』とほぼ横並び。劇場版『トリリオンゲーム』の最終興収は20.5億円と、初動の勢いからするとそこまで伸びがなかったので、今回の『ほどなく、お別れです』が今後どれだけ伸びるかも作品の評判次第ということになるだろう。

 4月にも、主演作として福田雄一監督作品『SAKAMOTO DAYS』の公開が控えている目黒蓮だが、現在はオーディションでメインロールを獲得したディズニー傘下FX製作の『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影のためカナダに滞在中。したがって、今回の『ほどなく、お別れです』でのプロモーション稼働も限定的だったが、少なくとも『ほどなく、お別れです』の興行に関しては大勢に影響がなかったと言える。

 他に注目すべき作品は、4位に初登場した『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ 各駅停車劇場行き』。亀山陽平監督によるYouTube総再生回数1.5億回を突破した全12話のショートアニメを再編集し、新シーンを加えた46分の作品だが、驚くべきは全国73スクリーンの公開ながら、オープニング3日間で動員10万9500人、興収1億5100万円を記録していること。配給のバンダイナムコフィルムワークスは、2位の『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』(松竹との共同配給)と合わせて、トップ4に2作品を送り出していることになる。

■公開情報
『ほどなく、お別れです』
全国公開中
出演:浜辺美波、目黒蓮、森田望智、光石研、志田未来、渡邊圭祐、野波麻帆、原田泰造、西垣匠、久保史緒里、古川琴音、北村匠海、鈴木浩介、永作博美、新木優子、夏木マリ
原作:長月天音『ほどなく、お別れです』シリーズ(小学館文庫)
監督:三木孝浩
脚本監修:岡田惠和
脚本:本田隆朗
音楽:亀田誠治
配給:東宝
©︎2026『ほどなく、お別れです』製作委員会 ©︎長月天音/小学館
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