宇垣美里と橋本環奈がメンチを切り合う 『ヤンドク!』が描いたSNS社会との向き合い方
橋本環奈が主演を務める月9ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)第5話では、岩崎沙羅役の宇垣美里がゲスト出演した。第4話の“カリスマ心臓血管外科医”神崎祐樹(森崎ウィン)に続く、湖音波(橋本環奈)とはまた別ベクトルで正反対の“パリピドクター”である。
岩崎は整形外科医師で、SNSのフォロワー12万人を誇るリアルセレブドクター。高価なブランドバッグに高級料理、デスクにはアロマを焚き、湖音波がサウナで汗を流すのであれば、沙羅はヨガといったようにマインドだけでなく、ライフスタイルもとことん正反対な2人は、メンチを切り合うバチバチの関係となる。
頚椎症により沙羅の診察を受けていた大橋真由(工藤美桜)が、リハビリ中に水を飲んで激しくむせる姿を見た湖音波は、MRI画像を確認し、別の病気の可能性を指摘。いがみ合いながらも、整外と脳外が協力しての手術を行うこととなる。
第5話で描かれているのは、SNS社会との向き合い方と1人で抱え込まないということ。沙羅に憧れを抱く真由は高級バッグをレンタルしてアップするまでのSNSに縛られた生活を送っていた。誰かに認めてもらいたい――SNS上にペルソナを作り出す生き方も湖音波にとっては理解のできない「たぁけ」だ。湖音波は1枚だけアップされていた地元・青森の風景から彼女の心の奥底にある捨てきれない大切なものを感じ取り、「借り物じゃなくて自分の人生を生きましょう」と諭す。
そんな湖音波も脳外のデスクに沙羅が来たことで気づいたことがあった。それが、同じ科の看護師で母として家庭のある松本(薄幸)に大きな負担を抱えてしまっていたことだ。湖音波に振り回されていた松本のフラストレーションが爆発する。アメリカでの経験もある岩崎は医者が2人ひとりの患者を視る日本の方式ではなく、科全体で1人ひとりの患者を分担するアメリカ方式を推進している。湖音波にとっては“テキトー”で、麗奈(内田理央)にメロメロな大友(音尾琢真)でも“マリーアントワネットみたいなお嬢様”だと忌み嫌われる始末だが、イキって全てを1人でやろうとした結果、松本を振り回す形になってしまっている。「力を貸してください、お願いします」と湖音波も自分に正直になり頭を下げることで、また1つ命を救うことができることを知るのだった。
第3話の大友、第4話の神崎に続き、第5話でもオペ終わりに湖音波は沙羅と不思議と打ち解けている。湖音波にとってオペ=タイマンなのかもしれない。喧嘩するほど仲がいいとは、相手に隠し事をせず本音をぶつけられるということでもある。湖音波を待っていた沙羅が帰り道で語る、今の医療現場をよくするために厚労省や政治家と繋がって、仕組みそのものから変えようと思ってる、という考えは湖音波の言う通りスケールこそ大きいが、日本の医療の未来を改革しようとしているからこその言葉だ。実際に、沙羅に連れられて湖音波が行ったパーティー先で出会ったのが厚労省医政局長だったのだから、その求心力たるや恐るべしである。
第4話の神崎然り、今回の沙羅然り、キラキラとした美男美女の湖音波にとってはいけ好かない医者でも、患者の命を救おうとしていたり、医療現場をよりよくしようとしている。“ただのアホのパリピ”かと思っていた湖音波と“バカなヤンキー”かと思っていた沙羅が互いに「ガハハ」と笑い合う姿には“分かり合える”ということを教えられた気がした。
■放送情報
『ヤンドク!』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:橋本環奈、向井理、宮世琉弥、音尾琢真、馬場徹、薄幸(納言)、許豊凡(INI)、内田理央、大谷亮平、大塚寧々、吉田鋼太郎ほか
脚本:根本ノンジ
プロデュース:髙木由佳、貸川聡子(共同テレビ)
演出:佐藤祐市、淵上正人、菊川誠、朝比奈陽子
音楽:近谷直之
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
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