ダルデンヌ兄弟のファン、有村架純がナレーションを担当 『そして彼女たちは』予告編公開

 3月27日に公開されるジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督作『そして彼女たちは』の予告編と場面写真が公開。予告編のナレーションは有村架純が担当している。

 『ロゼッタ』(1999年)、『ある子供』(2005年)でカンヌ国際映画祭パルムドール大賞を受賞して以降、全作品がカンヌのコンペティション部門に出品され、世界中で100賞以上を獲得するダルデンヌ兄弟。第78回カンヌ国際映画祭で、『ロルナの祈り』(2008年)に続き2度目となる脚本賞、エキュメニカル審査員賞をW受賞し、第97回アカデミー賞国際長編映画賞ベルギー代表に選ばれた本作は、母子支援施設で暮らす5人の少女を描いた、自身初の群像劇。これまで、常にひとりの主人公の人生を背中越しに、同じ目線で体験させるかのように映し出してきた彼らの作品とは一線を画し、5人を主人公としながらも、これまで同様に彼女たちが置かれた状況に寄り添い、ともに体験し、最後には鮮やかに伏線が回収されるという。

 若くして妊娠した女性を支援する施設でともに暮らす5人の少女。彼女たちは頼る人を持たず、貧困や暴力などさまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「赤ちゃんなんて欲しくなかった」――戸惑い、悩み、苦しみ、なるべき家族像を見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく。

映画『そして彼女たちは』予告編

 公開された予告編は、自身の膨らんだお腹に聴診器を当てて「(鼓動が)速すぎて怖い」と心配そうに呟く少女と、「赤ちゃんは速いの」と優しく見つめるナースのやり取りが映し出されるところから始まる。そして、共同生活を送る母子支援施設の穏やかな雰囲気に続いて、ナイマ、ジェシカ、アリアンヌ、ジュリー、ペルラの5人の少女たちの姿。家族との関係や貧困など、彼女たちが抱えるさまざまな問題が浮かび上がる。それでも母になる彼女たちは、悩み、惑いながら、未来を選んでいく。母と、パートナーと、姉と、自分自身と、向き合うことで一歩踏み出す少女たちの姿が力強く映し出される。

 予告編のナレーションを担当するのは俳優の有村。有村は『ある子供』、『少年と自転車』(2011年)をはじめ、ダルデンヌ兄弟監督作品のファンを公言している。主人公である少女たちが自身の進む道を、悩み惑いながら、でも自らの意思で選び取っていく姿を温かな視線で包み込むように、「愛され方は知らない。でも、愛することはきっとできる」と本作のコピーを吹き込んだ。

 あわせて公開された場面写真では、共同生活を送る少女たちがそれぞれの赤ん坊を抱いて向き合う様子や、パートナーや母と一緒に我が子と過ごす少女たちの姿、次なるステップを見据え、希望に満ちた笑顔でバイクに乗る姿が切り取られている。

■公開情報
『そして彼女たちは』
3月27日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
出演:バベット・ヴェルベーク、エルザ・ウーベン、ジャナイナ・アロワ・フォカン、リュシー・ラリュエル、サミア・イルミ
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
配給:ビターズ・エンド
2025/ベルギー=フランス/104分/原題:Jeunes Mères/英題:Young Mothers/日本語字幕:横井和子
©Les Films du Fleuve - Archipel 35 - The Reunion - France 2 Cinéma - Be Tv & Orange - Proximus - RTBF(Télévision belge)/Photo©Christine Plenus

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