大西信満、『ばけばけ』で初の朝ドラ出演 伊武雅刀も“怪談の語り部”として登場へ
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』に伊武雅刀と大西信満が出演することが発表された。
本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。主人公・松野トキを連続テレビ小説初出演となる髙石あかり、トキの夫ヘブン役をトミー・バストウが演じる。
伊武が演じるのは、松江市内にある大雄寺の住職。トキとヘブンに寺に伝わる怪談を語る役どころだ。『ひらり』『だんだん』『べっぴんさん』に続く4作目の朝ドラ出演となる伊武は、脚本について「フレッシュで実に楽しいシーンの連なり。毎日楽しみに拝見しています」とコメント。主演の髙石について「表情がとても豊かで良い」と称賛し、バストウについても「日本を好きになってエピソードを沢山持ち帰って下さい」とエールを送った。
大西が演じるのは、ヘブン専属の車夫・永見剣造。元武士の人力車夫で、「不器用ですけん」が口癖の真面目で素直な男だ。錦織(吉沢亮)の紹介でヘブンの専属車夫となる。今回が朝ドラ初出演となる大西は「初の朝ドラで不安もありましたが、松野家のみなさまに温かく迎えていただき、柔らかな緊張感の中、自然と『ばけばけ』の世界観に入っていくことが出来た」と撮影現場の雰囲気を振り返り、「ただただ愚直に、誠実に、松野家のみなさまに心から寄り添いお仕えする、そんな不器用な男を務めさせていただきます」と意気込みを語った。
制作統括の橋爪國臣は、伊武について「伊武さんの語る怪談は、強さだけではなく、心の奥底に響いてくる悲しさや、美しさを感じました」とコメント。大西については「大西さんだからこそ表現できる純粋すぎる真っ直ぐさが、永見をとても魅力的な男にしてくれています」と語り、2人のキャラクターが物語に深みを与えていることを強調した。
コメント
伊武雅刀(大雄寺の住職役)
脚本はフレッシュで実に楽しいシーンの連なり。毎日楽しみに拝見しています。
主役の高石あかりさんは良いですね。表情がとても豊かで。長丁場、撮影大変ですが存分に物語にあかりを灯して下さい。
トミー・バストウさんは文化の違う日本の現場で孤軍奮闘。イライラする事もあるでしょうが、魅力あります。日本を好きになってエピソードを沢山持ち帰って下さい。
2人の共演はゴールデンコンビです。とても応援したくなります。今後の展開が物凄く楽しみです。
大西信満(永見剣造役)
物語の後半から登場する松野家の専属車夫、永見剣造役の大西信満です。
初の朝ドラで不安もありましたが、松野家のみなさまに温かく迎えていただき、柔らかな緊張感の中、自然と「ばけばけ」の世界観に入っていくことが出来たような気がします。
単なる雇用関係の枠を超え、かつての封建制の主従関係ともまた違う、ただただ愚直に、誠実に、松野家のみなさまに心から寄り添いお仕えする、そんな不器用な男を務めさせていただきます。
橋爪國臣(制作統括)
大雄寺の住職は伊武雅刀さんです。大雄寺には小泉八雲にとってとても重要な怪談が伝わっています。ドラマでも、その怪談はヘブンやトキにとってとても大切なものとなります。撮影現場で、伊武さんの語る怪談は、強さだけではなく、心の奥底に響いてくる悲しさや、美しさを感じました。
ヘブンの専属の車夫である永見は、大西信満さんにお願いしました。トキたちと同じように、明治になって働かなくてはならなくなった士族ですが、実直さゆえの不器用さがあり、ただ、愚直に車を引いています。大西さんだからこそ表現できる純粋すぎる真っ直ぐさが、永見をとても魅力的な男にしてくれています。松野家の新たな一員として、『ばけばけ』の世界を盛り上げてくださっています。
放送では、トキとヘブンの物語がゆっくりと動き始めました。二人がこれからどうやって思いあい、夫婦になっていくのか。新しいキャストとともに、これからも二人の物語を丁寧に紡いでいきます。
■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK