沢村一樹が『愛の、がっこう。』で若手俳優から受ける刺激 「ラウールは存在感が圧倒的」

 現在放送中のフジテレビ系木曜劇場『愛の、がっこう。』で沢村一樹が演じるのは、ホストクラブ「THE JOKER」を率いる社長・松浦小治郎。ラウール演じるホスト・カヲルを夜の世界に導いたキーパーソンであり、店を束ねるカリスマ的存在感を放つ人物だ。

 「別格です」と語る初共演のラウールについての印象をはじめ、30人以上の若手俳優が集う現場で受けた刺激、さらに朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)をはじめミステリアスな役柄が増えるなかで、沢村自身が考える“キャラクターの二面性”への向き合い方について聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

ドラマ『愛の、がっこう。』沢村一樹さんからメッセージ到着!

「ウェイターのアルバイト経験は活きているかも」

ーーまずは、松浦小治郎というキャラクターの第一印象について教えてください。

沢村一樹(以下、沢村):最初に役をいただいたとき、僕から監督に「ホストクラブをただ経営しているオーナーではなく、エンタメ性を持つ実業家に近い人物にするのはどうですか?」と提案しました。例えば、ホストクラブの収益だけに頼るのではなく、マルチに仕事をしていて、他にもビルをいくつか所有して不動産収もあったり……そんな背景を感じられる人物像です。「THE JOKER」の収益は、“どれだけ人を喜ばせたか、その数や質によって収入が変わる”というのが本質だと思っています。実際、僕自身も仕事をするときは、この考え方を大事にしています。「僕らの仕事は、お客様を楽しませてその対価をいただくこと」それを、松浦というキャラクターを通してしっかり描きたいと思いました。

ーーキャラクター作りのために、夜の街にリサーチへ行ったり、準備されたことはありましたか?

沢村:実は昔、ウェイターのアルバイトをしていたんです。ライブハウスやビリヤード場など4年間ほど働いていました。その頃の経験は活きているかもしれないですね。

ーー出演発表時に、松浦は「裏と表の顔を巧みに使い分ける」という説明がありました。松浦の二面性はどのように意識していますか?

沢村:特別に意識はしていません。丁寧な言葉で笑顔を見せているだけで、自然と裏の顔があるように見える。現実でも、もし経営者として表の顔を持ちながら、裏で駆け引きをしている人がいたら、たぶん裏も表も同じ顔でやっているはずなんです。だから、僕もそこに演技としての作為を入れすぎないようにしています。

ーー「THE JOKER」の撮影現場では、誰とよく話しますか?

沢村:竹千代役の坂口(涼太郎)くんですね。彼はファッションが大好きで、撮影の合間に服の話をしたりしています。すごくフラットな関係で、話していて楽しいです。それにしても、あれだけイケメンが揃う中で、彼の存在感は本当に抜群で。内側からオーラが溢れていて、輝いて見えるんですよね。お芝居に関してもすごく考えていて、リハーサルでは真剣な顔をしているのに、本番になると一気に弾ける。そのギャップがまた魅力的だなと。

ラウールの素の真面目さが役に与える“深み”

ーー若手俳優たちとの共演で刺激を受けることはありますか?

沢村:もちろんあります。「THE JOKER」の現場には30人くらいの若い子たちがいて、「5年後にどういう形で再会できるかな?」と想像するのが面白いんです。僕が彼らと同じ年頃の頃なんて、ただボーッと生きていましたから(笑)。今の若い俳優は、貪欲さや意欲がすごい。うちの息子たちと同世代なので、どうしても親目線になってしまうところはあります。でも必要以上に距離を詰めることはせず、圧をかけることもなく、ちょうどいい距離感で見守っています。

ーー初共演となるラウールさんについての印象は?

沢村:やっぱり別格です。まず、存在感が圧倒的。すごく真面目な性格なんだと思います。だからこそ、チャラけた芝居をしていても、どこかにその真面目さがにじみ出る。それが逆にカヲルという役に深みを与えていて、「適役だな」と改めて思いますね。

ーー近年、ミステリアスな役が増えている印象があります。ご自身ではどう感じていますか?

沢村:僕としては、ミステリアスというより“エリート役”が増えたなという感覚です。松浦もそうですが、頭のいい人って、常に計算や打算を働かせて動くと思うんです。そのせいで、自然と“裏がある”ように見えるんですよ。人によって態度を変えたり、場面ごとに自分を切り替える。そういう複雑さが、結果的にミステリアスに映るのかもしれません。

ーー個人的には『虎に翼』のライアンも印象的でした。

沢村:ライアンも、本当は裏表のない人間なんです。でも、やっぱり一見すると、何を考えているのかわからない感じがあったと思います。僕の解釈では、彼には絶対に達成したい目的があって、そのためなら多少の嘘も辞さないタイプ。手段を選ばず突き進む、そのブレなさが魅力でもあり、同時に怖さでもあるのかもしれません。

ーー沢村さんご自身には二面性はありますか?

沢村:最近は、俳優としての自分とリアルな自分の境界がなくなってきた気がします。いい意味でオンオフを作らないというか。10年前にどこかで聞いた「いつでもどこでもリラックスする」というマイルールを大事にしていて、常に普段通りでいるようにしています。「別に嫌われてもいいや」というスタンスです。そのほうがずっとラクになったし、生きやすくなりましたね。

木曜劇場『愛の、がっこう。』

井上由美子が完全オリジナルストーリーで描く、すれ違うことすらないはずの2人が出会い、惹かれ合うラブストーリー。高校教師・小川愛実が、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲルに秘密の“個人授業”を続ける中で次第に距離を縮めていく。

■放送情報
木曜劇場『愛の、がっこう。』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:木村文乃、ラウール(Snow Man)、田中みな実、中島歩、坂口涼太郎、味方良介、野波麻帆、早坂美海、荒井啓志、別府由来、りょう、筒井真理子、酒向芳、沢村一樹
脚本:井上由美子
演出:西谷弘
プロデュース:栗原彩乃
音楽:菅野祐悟
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/aino_gakkou/
公式X(旧Twitter):https://x.com/aino_gakkou
公式Instagram:https://www.instagram.com/aino_gakkou/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@aino_gakkou

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<応募締切>
8月28日(木)

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