『大追跡』“木沢”伊藤淳史の態度に“青柳”松下奈緒が激怒 刑事の正義感を多面的に描写
大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒がトリプル主演を務める水9ドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』(テレビ朝日系)が、7月30日に第4話を迎えた。
前回は伊垣(大森南朋)と青柳(松下奈緒)が元夫婦であることが明らかになったが、第4話でフィーチャーされるのは木沢(伊藤淳史)。SSBC強行犯係で情報分析を担当するメンバーだ。
公式サイトには、彼のプロフィールとして、「プロファイリングに精通していて、特に地理的プロファイリングを得意とする。ベテランだが、ゲーム感覚で仕事をしている雰囲気がある。犯人が知能犯であればあるほど張り切るのだが、犯罪を憎んでいるという気持ちはほとんど感じさせない」と記載があり、まさにこの文面を体現するような物語が展開されていく。
初回から回を重ねるごとに存在感が増している報道記者の清水(水嶋凜)が、SSBC強行犯係に取材にやってきた。彼女の真の目的は名波(相葉雅紀)。だが、係長である葛原(光石研)を押しのけて、木沢が得意げに自身の地理的プロファイリング技術の功績をアピールするのだった。
劇中で起きる「江戸川区連続放火事件」では、木沢の地理的プロファイリングを持ってしても犯人を追うことができない。犯人の真の目的は木沢。SNSを利用して木沢を炎上させ、SSBC強行犯係を貶めることが狙いだった。木沢への逆恨みによって犯行に及んだことが分かると、青柳の取り調べ中にも関わらず木沢が室内に入り、犯人の胸ぐらを掴む。名波と伊垣に抑えられながらも、木沢が叫ぶ「関係ない人を巻き込んで、大怪我させて! ふざけるな! 馬鹿野郎!」というセリフには、彼の刑事としての真っ直ぐな正義感が溢れている。
今回も名波の経歴にまつわる恒例の決めゼリフは健在。名波は伯父が元警察庁長官で現内閣官房長官の久世俊介(佐藤浩市)、さらに国家公務員総合職採用試験に合格し……という内容で、第3話では名波ではなく、八重樫(遠藤憲一)が暗唱。八重樫のセリフ「はうっ!」までがセットとなっており、視聴者にはこのシーンがどこでやってくるか、一つの楽しみになっている。
青柳は、木沢の「もっとサンプルがあれば……」という一言に、堪忍袋の緒が切れる。地理的プロファイリングのために事件が起こればと聞こえかねない発言だからだ。木沢を庇う伊垣に続き、名波もフォローに入るが、青柳は「うるさいっ……!」と口を滑らせるも、そのまま開き直ったかのように、「新入りは黙ってなさい!」「この人がキャリア官僚だろうが、官房長官の甥っ子だろうが、3年後には一課長の上司になろうが、そんなことは今はどうだっていいんです!」と本心を滲ませ、それに驚いた八重樫が恒例の「はうっ!」を炸裂させる。今回は、青柳が代わりに口上を述べたかたちだが、ここまでくると最終回まで続いていくのか、注目が増しそうだ。
ただ、今回で少しパターンが変化したところもある。それが物語の終わり方だ。前回までは事件の終わりに、木沢がお土産で買ってきた地方のお菓子をSSBC強行犯係のメンバーで談笑しながら食べるのが恒例になっていたが、第4話では伊垣が一人娘の美里(今濱夕輝乃)とデートに出かけるのを、青柳が「いってらっしゃい」と微笑みながら送り出す、心温まるようなシーンで終了。行き先が遊園地から月島のもんじゃになっているのは、青柳のアドバイスのおかげだ。食べ物繋がりの終わり方というのは、今後ももしかしたら引き継がれていくのかもしれない。
2009年に警視庁に新設された分析・追跡捜査の専門部隊「SSBC=捜査支援分析センター(Sousa Sien Bunseki Center)」を舞台に、そこを取り巻く人間模様を描く。
■放送情報
『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』
テレビ朝日系にて、毎週水曜21:00~放送
出演:大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒、伊藤淳史、髙木雄也、足立梨花、丸山礼、野村康太、佐藤浩市、遠藤憲一、光石研ほか
脚本:福田靖
監督:田村直己、豊島圭介、小松隆志
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、目黒正之(東映)
音楽:沢田完
制作:テレビ朝日、東映
©テレビ朝日・東映
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