こんな“木村文乃主演作”を待っていた! 『愛の、がっこう。』で塗り替えた主役像
2015年に放送された『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS系)にてはじめて木村がプライム・タイムの連続ドラマで主演を務めてから、気がつけば早くも10年が経った。この間に彼女は「劇場版」にまで発展した『七人の秘書』(2020年/テレビ朝日系)や、国際映画祭でも好評を博した『LOVE LIFE』(2022年)などの主演作にして代表作を得たうえ、『ザ・ファブル』シリーズ(2019年~2021年)で演じた天才的な殺し屋の相棒・ヨウコのようなハマり役も得てきた。俳優デビューから約20年。ひとりの演技者として、これからますます脂が乗ってくる頃だ。
そんな時期にはじまったのが『愛の、がっこう。』 である。公開中の映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』では「殺人教師」とでっちあげられ、あまりにも理不尽な社会的制裁を受ける主人公の妻を演じているが、今作の愛実はサポートする側の人間ではない。彼女こそが主体性を持って、社会に立ち向かっていく存在だ。“愛”というものに向かって、やがて愛実はなりふりかまわずダイブしていくことになるのだと思う。木村のパフォーマンスもしだいに大胆なものへと変わっていくのではないだろうか。冒頭に「こんな作品を待っていた!」と記したが、いまはまだその予感に満ちているに過ぎないのが正直なところ。“木村文乃=小川愛実”の言動がドラスティックに変化したとき、「こんな作品を待っていた!」と多くの視聴者が声を上げることになるはずである。そんな人間像が見たいのだ。
井上由美子が完全オリジナルストーリーで描く、すれ違うことすらないはずの2人が出会い、惹かれ合うラブストーリー。高校教師・小川愛実が、文字の読み書きが苦手なホスト・カヲルに秘密の“個人授業”を続ける中で次第に距離を縮めていく。
■放送情報
木曜劇場『愛の、がっこう。』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:木村文乃、ラウール(Snow Man)、田中みな実、中島歩、坂口涼太郎、味方良介、野波麻帆、早坂美海、荒井啓志、別府由来、りょう、筒井真理子、酒向芳、沢村一樹
脚本:井上由美子
演出:西谷弘
プロデュース:栗原彩乃
音楽:菅野祐悟
制作著作:フジテレビ
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