『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』予告編公開 レオス・カラックスの来日イベントも

 4月26日よりユーロスペースほかにて全国公開されるレオス・カラックス監督の新作映画『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 カラックスが初めて自ら編集した本作は、記憶と思考をコラージュした42分のセルフポートレート。パリの現代美術館ポンピドゥセンターはカラックスに白紙委任する形で展覧会を構想していたが、「予算が膨らみすぎ実現不能」になり、ついに開催されることはなかった。その展覧会の代わりとして作られたのが本作である。

レオス・カラックス監督新作映画『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』予告編

 予告編では、カウントダウンと「MERDE」のテロップから始まり、スパークスの「without usinghands」にのせて、ポンヌフの橋で踊り回り続ける人、『汚れた血』のドニ・ラヴァンの疾走、ジュリエット・ビノシュの疾走、そして、『怪人マブゼ博士』、『ポーラ X』のギヨーム・ドパルデューとカテリナ・ゴルベワ、文豪フョードル・ドストエフスキーや歌手で活動家のニーナ・シモン、マリリン・モンロー、アナキストのシャンソン歌手レオ・フェレと若きカラックスが2人でタバコを吸う写真、爆弾を投下する戦闘機や独裁者ウクライナの女性活動家オクサナ・シャチコのアーカイヴ、新たに撮り下ろされたベッドに横たわる子供たちや娘ナスチャがピアノを弾くシーンなど、映画、写真、動画、さまざまなジャンル、フォーマットの映像が夢の断片のようにコラージュされていく。

 あわせて公開されたポスタービジュアルは、波紋がたゆたうエメラルドグリーンの空間に重力を失ったかのような人物が浮遊している瞬間が切り取られている。また、「この世の美はまばたきを求めている」というキャッチコピーが添えられた。

 さらに、劇場公開に先駆けて、カラックス監督のQ&A付き先行上映が、3月24日と26日にユーロスペースで行われることが決定。カラックス監督が観客の質問に答える貴重な機会となる。料金は1,900円均一で、チケットは

 なお本作は、『横浜フランス映画祭 2025』で3月22日に先行上映される。また、3月21日から30日にかけて東京日仏学院エスパス・イマージュで開催される特集「レオス・カラックス 夜の果てへの旅」では、カラックスの過去作が上映される。

■イベント情報
『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』レオス・カラックス監督のQ&A付き先行上映
登壇日時:
①3月24日(月)19:15の回(本編終了後Q&A)
②3月26日(水)17:30の回(本編終了後Q&A)
登壇ゲスト:レオス・カラックス監督(※登壇者は予告なく変更となる場合があり)
会場:ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1−5 3F)
<チケット>
料金:1,900円均一 ※ムビチケ・各種割引・招待券全て使用不可
<販売>
オンライン:3月18日(火)AM0:00よりユーロスペース公式サイトにて(https://www.euro-ticket.jp/eurospace/schedule/)
劇場窓口:3月18日(火)劇場オープン時より
※インターネット販売で完売になった場合、窓口販売はなし

■公開情報
『IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー』
4月26日(土)より、ユーロスペースほか全国ロードショー
出演:ドニ・ラヴァン、カテリーナ・ウスピナ、ナースチャ・ゴルベワ・カラックス
監督:レオス・カラックス
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
配給:ユーロスペース
フランス/42分/2024年/カラー&モノクロ/1.78:1 原題:C’est pas Moi/英題:It’s Not Me
©2024 CG CINÉMA • THÉO FILMS • ARTE FRANCE CINÉMA
公式サイト:eurospace.co.jp/itsnotme/

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