香取慎吾の笑顔を封印した芝居になぜ惹かれるのか 『日本一の最低男』で再び強烈キャラに
「香取慎吾フジテレビで11年ぶりに連ドラやります!」
11月5日早朝、香取慎吾がXで「#日本一の最低男」のハッシュタグと共に、2025年1月期放送の木曜劇場『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)への出演を報告した。香取がフジテレビ系連続ドラマに出演するのは、2014年放送のドラマ『SMOKING GUN~決定的証拠~』以来、約11年ぶりとなる。
2017年の独立後、「新しい地図」を立ち上げたのを皮切りに、ネットの配信番組、XやYouTubeチャンネルなどのSNSを相次いで開設。また、アートや音楽、映画と活躍の幅を広げてきた。地上波ドラマへの復帰は、2021年1月期放送のドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)で、5年ぶりの出演を果たした。
『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』は、SNSでの誹謗中傷問題に焦点を当てたサスペンスドラマで、香取は捜査一課から「指殺人対策室」通称、“指対”に配属された刑事・万丞渉役を熱演。役柄上、“慎吾ちゃんスマイル”炸裂、というわけにはいかなかったが、久しぶりのドラマ出演と身近なテーマを扱っていたことで、染み入るように見ていたファンも多いだろう。
ドラマ出演にあたっては、香取と草彅剛が出演するラジオ番組『ShinTsuyo POWER SPLASH』(BAYFM)でも触れ、予告を観たという草彅は「超、真剣だね。コメディとかじゃないんだ」と驚いた様子で語った。これまで様々なドラマ作品に出演してきた香取。青春群像劇やラブストーリーはもちろん、孫悟空や両津勘吉などのキャラクターを演じてきたのも印象に残っている。また、フジテレビ系で放送されたバラエティ番組『サタ☆スマ』から誕生した慎吾ママは、番組を飛び出し、スペシャルドラマ化やCDリリースへと展開。さらに慎吾ママの「おっはー」は、2000年の流行語大賞に輝くなど、旋風を巻き起こした。そんな背景を踏まえてか、草彅は「そこまでストレートなやつを普通にやって、新鮮だと思わせる慎吾がすごいよ」と褒めていた。それほど香取は俳優としても演技の幅が広い役者の一人だ。