仲里依紗、橋本環奈に「キングオブギャル」と命名 「完璧です! 追い求めてた姿」と絶賛

 NHK連続テレビ小説『おむすび』の初週完成会見が9月9日にNHK放送センターで開かれ、ヒロインを務める橋本環奈をはじめ、共演の仲里依紗、麻生久美子、北村有起哉、制作統括の宇佐川隆史が登壇した。

 本作は、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本環奈)が、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。仲は姉の米田歩、麻生は母の米田愛子、北村は父の米田聖人をそれぞれ演じる。なお、今回の会見はマスコミ向けに第1週の試写が行われた上で開かれている。

橋本環奈

 橋本がクランクインしたのは今年の3月。初週の出来上がりを観て橋本は感動したという。「15分刻みに繋がってるのを観て、当たり前なんですけど『あ、朝ドラだ!」って思って。感動したのともに、『 本当にギャルが出てきたよ!』っていう(笑)。ポップで明るい朝を届けられるんじゃないかなと思いますし、早くみなさんに観ていただきたいです」と挨拶。

 続けて、仲も初週を観て、始まりは朝ドラだが途中から本物のギャルが出てくることに度肝を抜かれたと話す。仲が演じる歩は、地元・福岡で“伝説のギャル”として知られた人物。今でもギャルが大好きで目標にある仲にとっては、今回の配役は嬉しかった。「ギャルのイメージに対して疑問を持っている方も多いと思うので、それがやっとこの朝ドラによって救われるような気がしています。私はずっとそう思ってきたのですが、ギャルってカッコいいなと、おじいちゃん、おばあちゃんにも思ってもらえると胸を張って、この朝ドラを届けていきたいです」と胸を張る。

(左から)橋本環奈、仲里依紗

 念願の朝ドラ初出演となる麻生は、自身が高校生の頃にギャルが流行していたが、羨ましいという思いがありつつも、「私はギャルにはなりたくない」と変な意地を張り、大人になってきた。そんな麻生も『おむすび』を通じてギャルへの考え方が変わり、「ギャルってカッコいいと思ってしまって、私なんでやらなかったんだろう、やりたかったなって、ちょっと後悔したのを思い出しました」と素直な気持ちを明かす。

麻生久美子

 北村は「家族」「ギャル」「震災」「復興」「親子喧嘩」「兄弟喧嘩」「夫婦喧嘩」……と様々なエッセンスの中に仲直りと再生をしていく姿が描かれていると説明。また、根本ノンジが手がける脚本について、「展開が本当に読めないんですよね。僕らも来週はどういう脚本になってるんだろうと待ち遠しいんです。全然違う流れに突然ポンッと飛んでいったりとか、驚きの展開もある」とストーリー展開の魅力を話す。

北村有起哉

 結の生い立ちについては、幼少期に神戸で暮らしていたが、阪神・淡路大震災で被災し、福岡・糸島に移住している、ということが明かされている。結が被災したのは6歳の頃のため、橋本はそのシーンを演じてはいない。2025年は阪神・淡路大震災から30年の年。橋本自身も、阪神・淡路大震災はまだ生まれておらず、2011年の東日本大震災の際も福岡にいたため、震災を身近に経験したことがなかったことから、当時の資料映像を観て少しでもリアリティーを芝居の中に反映させていった。

 橋本が印象的だったのは「復興に対して前向きな人もいれば、立ち止まってる人もいる」ということだったという。「何年経っても風化するものではないというか。忘れたくないという気持ちもあると思うんです。亡くなった方々のことを忘れてしまうことがつらいことのように感じたり、それぞれにあると思うんですよね。前を向いてるからいいかと言われると、そうではないと思いますし」と話しつつ、「震災について」という答えのない問いかけに橋本は、「感情がまとまっていないことも含めて、リアルにぶつけていきたいです。6歳の時に感じた結ちゃんの気持ち、高校を卒業して神戸に戻ってきた18歳の結ちゃんがどういうふうに震災を思い出していくのか。すごく記憶に残っていても変だろうし、子供ながらに傷ついた心があると思うので、そこは丁寧に演じていきたいです」と真摯に答えていた。

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