朝ドラ『虎に翼』登場人物紹介&あらすじ

 2024年度前期、NHK東京が製作を務める『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった一人の女性を描いたリーガルドラマ。NHKよるドラ『恋せぬふたり』で向田邦子賞を受賞、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京)などを手がけてきた吉田恵里香が脚本を担当する。

最終週「虎に翼」あらすじ

少年法改正の問題と共に、新潟での大きな後悔と向き合うことになった寅子(伊藤沙莉)。調査官の音羽(円井わん)は寅子とは考えが違うが、お互いのやり方について率直に話せるようになる。一方、美位子(石橋菜津美)の事件を担当するよね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は、いよいよ最高裁の大法廷に立つことに。寅子に残された「裁判官としての時間」も少なくなる中、少年法改正の議論はいまだに続いていた。

登場人物/キャスト

佐田(猪爪)寅子/伊藤沙莉
猪爪はる/石田ゆり子
猪爪直言/岡部たかし
佐田優三/仲野太賀
猪爪(米谷)花江/森田望智
猪爪直道/上川周作
猪爪直明/永瀬矢紘・正垣湊都・三山凌輝

山田よね/土居志央梨
桜川涼子/桜井ユキ
大庭梅子/平岩紙
崔香淑(さいこうしゅく・チェヒャンスク)・汐見香子/ハ・ヨンス
花岡悟/岩田剛典
轟太一/戸塚純貴
久保田聡子/小林涼子
中山千春/安藤輪子
玉/羽瀬川なぎ
桜川寿子/筒井真理子
桜川侑次郎/中村育二
稲/田中真弓
笹山/田中要次
竹中次郎/高橋努
雲野六郎/塚地武雅
桂場等一郎/松山ケンイチ
穂高重親/小林薫
久藤頼安/沢村一樹
多岐川幸四郎/滝藤賢一
汐見圭/平埜生成
小橋浩之/名村辰
稲垣雄二/松川尚瑠輝
星朋彦/平田満
神保衛彦/木場勝己
壇/ドンペイ
浦野/野添義弘
道男/和田庵
星航一/岡田将生
深田仁助/遠山俊也
高瀬雄三郎/望月歩
小野知子/堺小春
佐田優未/竹澤咲子・毎田暖乃
入倉始/岡部ひろき
杉田太郎/高橋克実
杉田次郎/田口浩正
森口/俵木藤汰
森口美佐江/片岡凜

猪爪直人/青山凌大
猪爪直治/今井悠貴
田沼玲美/菊池和澄
星百合/余貴美子
星朋一/井上祐貴
星のどか/尾碕真花
漆間昭/井上拓哉
遠藤時雄/和田正人

登場人物

佐田(猪爪)寅子(伊藤沙莉)

大正3年(1914)五黄(ごおう)の寅年に生まれ、寅子(ともこ)と名付けられる。女学校の卒業を迎えた年、お見合い結婚を勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨し、やがて日本初の女性弁護士となる。世間知らずで自信家の所もあるが、全てに全力の人。弁護士として、裁判官として、一歩ずつ成長していく。あだ名は“トラコ”。

猪爪はる(石田ゆり子)

寅子の母。料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者。常に現実的で、寅子には早く結婚して欲しいと思っている。夢を語る寅子に厳しいアドバイスをすることも。末っ子の直明にだけは甘い。

猪爪直言(岡部たかし)

寅子の父。銀行に勤め、3人の子どもの父として猪爪家を支える。大抵のことは笑って許してくれる優しい父だが、妻のはるには頭が上がらない。法律を学びたい寅子の夢を応援する。

佐田優三(仲野太賀)

猪爪家に下宿している書生。早くに両親を亡くし、弁護士だった父に憧れて大学に通うが、高等試験(現在の司法試験)にはなかなか合格できない。 昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励む。

猪爪(米谷)花江(森田望智)

寅子の女学校の同級生。女学生のうちに結婚することが夢で、寅子の兄・直道と婚約中。妻として必要なものを全て習得し、家庭で一番になりたいと願う。寅子の親友から、やがて家族となる。

猪爪直道(上川周作)

寅子の兄。人が良く、妹思いの兄。寅子の親友・花江に一目ぼれし、婚約をしている。妹の結婚を心配しているが、好きなことをして欲しいとも思っている。

猪爪直明(永瀬矢紘/正垣湊都/三山凌輝)

寅子の弟。純粋な性格で家族想い。責任感が強く、家計を支えるため自分を犠牲にしようとするような一面も。

山田よね(土居志央梨)

さっそうとした男装の女性。同級生の中でも人一倍やる気があるが誰とも群れたがらず、のんきに見える寅子たちに強く当たる。女性の社会進出に熱い信念を持っている。

桜川涼子(桜井ユキ)

華族のお嬢さま。ファッションや行動が雑誌で取り上げられるほどの有名人。海外で過ごした経験もあり英語が堪能で、成績優秀。いつもお付きの女性を伴って登校している。

大庭梅子(平岩紙)

寅子の同級生で一番年上の学生。弁護士の夫がいる。家庭では3人の息子の母親。「若いとおなかがすくから」が口癖で、毎日のようにおにぎりを作ってきてくれる。

崔香淑/汐見香子(ハ・ヨンス)

朝鮮半島からの留学生。法律を学んだ兄の勧めで明律大学女子部に進学した。日本語が堪能で、寅子たちともすぐに打ち解ける。

花岡悟(岩田剛典)

社交的で学生たちの中心的な存在。女子部卒の学生たちにも心を開き、轟をいさめながら寅子たちと行動を共にする。女性から大人気で、寅子にとっても気になる存在。

轟太一(戸塚純貴)

寅子たちが女子部から法学部へ進学した際に出会う男子学生。男は強くあるべしと努めて男らしく振る舞う。女子部卒の学生たちに対し警戒心を持っているように見えるが……。

久保田聡子(小林涼子)

寅子の先輩となる女子部一期生のリーダー的な存在。率直な話し方でとっつきにくそうだが、後輩の面倒見は良い。

中山千春(安藤輪子)

同じく女子部の一期生。久保田とともに寅子たち後輩を歓迎する。人当たりが柔らかく、親切で、涙もろい。

玉(羽瀬川なぎ)

桜川家のお付き。涼子を敬愛し、いつもそばにいるため、寅子たちとも親しくなる。

桜川寿子(筒井真理子)

涼子の母。夫・侑次郎を婿に迎え、桜川家を存続させた。娘・涼子にも自分と同じように婿を取り、家を守ってくれることを望んでいる。

桜川侑次郎(中村育二)

涼子の父。桜川家への入婿で、妻・寿子より立場が弱い。涼子の将来には放任主義の姿勢を見せる。

稲(田中真弓)

花江の実家・米谷家で働く女中。花江と寅子を母のように見守る。故郷の新潟に帰った後も、寅子との縁が続いていく。

笹山(田中要次)

いわゆる「傍聴マニア」で寅子たちと法廷でたびたび顔を合わせる。「笹寿司」の主人で寿司職人。寅子を娘のように思い、応援している。

竹中次郎(高橋努)

ゴシップ記事のネタを常に探す新聞記者。女子部の寅子たちのことも皮肉に書き立てる。各界に通じている事情もあり、時に寅子に忠告することも。

雲野六郎(塚地武雅)

寅子が働くことになる雲野法律事務所の代表。人情に厚く、いつも依頼をタダ同然で受けてしまうので事務所の経営は苦しい。

桂場等一郎(松山ケンイチ)

司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せないため、周囲の人々も彼をつかみきれない。寅子に対して、女性が法律を学ぶことに疑問を呈する。「法の世界」の手ごわい先輩だが、実は甘党。

穂高重親(小林薫)

高名な法学者。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。おおらかで何事にも動じないが、ひょうひょうとしておちゃめな一面も持つ。「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」。

久藤頼安/沢村一樹

人当たりがよく常にフレンドリー。海外の事情にも詳しく、振る舞いのすべてがスマート。裁判官を目指す寅子の実力を買って、採用に力を貸してくれる。

多岐川幸四郎/滝藤賢一

寅子の上司となり、共に家庭裁判所の設立準備にまい進する。かなりの変わり者で、寅子をあきれさせるが、家裁への情熱は誰にも負けない。

汐見圭/平埜生成

上司である多岐川の右腕となり、家庭裁判所設立のために奔走する。優しい性格のため、気弱に見えるが、実は破天荒な多岐川をしっかりフォローしている。朝鮮で出会った香淑と結婚。多岐川の家に夫婦で居候している。

小橋浩之/名村辰

寅子の明律大学時代の同期で裁判官。相変わらずの減らず口で、寅子との言い争いが絶えない。家庭裁判所の立ち上げのために共に尽力する。

稲垣雄二/松川尚瑠輝

寅子の明律大学時代の同期で裁判官。小橋とは違い、寅子に優しく接する。家庭裁判所の立ち上げのために共に尽力する。

星朋彦/平田満

初代最高裁判所長官で、裁判官・星航一の父。寅子に自身の著作の改稿作業を手伝ってもらうことになり交流を深める。穂高重親とも親しく、老いてますます高い理想を語らう仲である。

神保衛彦/木場勝己

政治学の権威で、桂場の恩師。民法改正審議会の委員を務めるが、穂高と意見が対立する。

壇/ドンペイ

家庭裁判所を設立する際、少年審判所と家事審判所が合併することに強く反対。寅子の機転によって設立に同意するが、その後も寅子の活躍が面白くないと思うところも。

浦野/野添義弘

家庭裁判所を設立する際、家事審判所と少年審判所が合併することに強く反対。寅子の機転によって設立に同意するが、その後も寅子の活躍が面白くないと思うところも。

道男/和田庵

生きていく為に犯罪に手を染めている戦災孤児。「轟法律事務所」に出入りしている。

星航一/岡田将生

朋彦(平田満)の息子。横浜地裁で判事を務めている。病気で妻を失い、残された子どもを育てている。温和な性格だが笑顔の奥の本心は誰にも分からない。その信念に寅子と通じ合う部分がある。

深田仁助/遠山俊也

新潟地家裁三条支部の主任書記官 兼 庶務課長。東京から来た寅子を温かく迎え入れる。周囲との波風が立たないよう、常に相手の顔色をうかがい、気を遣っている。

高瀬雄三郎/望月歩

新潟地家裁三条支部の書記官。気弱な性格のため、周囲から揶揄されることも。読書好きなところが直明に似ていて、寅子は親近感を覚える。

小野知子/堺小春

新潟地家裁三条支部の庶務課。深田の部下。不愛想だが、自分の意見を正直に言える性格で、寅子や深田にも物怖じしない。

佐田優未/竹澤咲子・毎田暖乃

忙しい母に負担をかけないよう、いい子を演じている。新天地・新潟で寅子と二人で暮らすことになった。

入倉始/岡部ひろき

航一の部下で、新潟地方裁判所・刑事部で判事補を務めている。偏見と憶測で物事を判断するところがあり、しばしば寅子と対立する。

杉田太郎/高橋克実

新潟県三条市の弁護士。同じく弁護士である弟とともに、地域の事件を多く引き受けている。裁判所の職員とも懇意にしており、幅広い人脈を持つ。東京からやってきた寅子にも愛想よくふるまうが…。

杉田次郎/田口浩正

新潟県三条市の弁護士。同じく弁護士である兄とともに、地域の事件を多く引き受けている。裁判所の職員とも懇意にしており、幅広い人脈を持つ。兄・太郎のことを慕い、よく気にかけている。

森口/俵木藤汰

三条市の大地主。高瀬の亡くなった兄のことをよく知り、気弱な高瀬と比較しては活を入れる。美佐江という、容姿端麗で優秀な娘がいる。

森口美佐江/片岡凜

喫茶「ライトハウス」で玉の英語の授業を受けている、高校三年生。成績優秀で、東京の大学入学を目指している。法学部志望ということもあり、寅子と親しくなる。

猪爪直人/青山凌大

花江の長男。大学で法律を学ぶ、利発でしっかり者。母・花江の幸せを願っている。

猪爪直治/今井悠貴

花江の次男。寅子とコンサートに行って以降、ジャズに夢中な高校生。中古で購入したサックスを四六時中練習している。

田沼玲美/菊池和澄

直明の恋人。学生時代に直明と同じ団体に所属し、家庭裁判所設立も手伝っていた。直明と同じ教職に就いており、気が強くおしゃべり。結婚後は猪爪家で一緒に暮らすことになる。

星百合/余貴美子

航一の継母。初代最高裁長官・星朋彦の再婚相手で、夫亡き後も星家を守っている。 穏やかな性格で、航一の子どもたちをかわいがっている。

星朋一/井上祐貴

航一の長男。法律の勉強をしている大学生。成績優秀で、手先が器用。時折、寅子たちに怒りを露わにしてしまう子どもっぽい一面も。寅子と出会ってからの父・航一の変化に戸惑いを見せ……。

星のどか/尾碕真花

航一の長女。ちょっとひねくれたところがある、朋一の妹。兄妹そろって義理の祖母・百合に甘えている。表面上は子どもっぽい兄をたしなめ、明るく振る舞っているが……。

漆間昭/井上拓哉

寅子、汐見と同じ東京地裁民事第二十四部に所属している裁判官。仕事に対して真面目でひたむきな青年。

遠藤時雄/和田正人

轟の恋人。出版社で編集の仕事をしている。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
NHK総合にて、4月1日(月)より放送
総合:毎週月曜~金曜8:00~8:15、(再放送)毎週月曜~金曜12:45~13:00
BSプレミアム:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜8:15~9:30
BS4K:毎週月曜~金曜7:30~7:45、(再放送)毎週土曜10:15~11:30
出演:伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智、上川周作、土居志央梨、桜井ユキ、平岩紙、ハ・ヨンス、岩田剛典、戸塚純貴、松山ケンイチ、小林薫
作:吉田恵里香
語り:尾野真千子
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか
写真提供=NHK