綾野剛×豊川悦司『地面師たち』本予告公開 電気グルーヴ 石野卓球が初の劇伴音楽を担当

 7月25日よりNetflixにて世界独占配信される綾野剛と豊川悦司がW主演を務めるNetflixシリーズ『地面師たち』の本予告とキーアートが公開された。

 本作は、新庄耕の同名小説を原作に、不動産売買をエサに巨額の金を騙し取る詐欺師集団・地面師による前代未聞の事件を描くクライムサスペンス。『エルピス—希望、あるいは災い—』(カンテレ・フジテレビ系)を手がけ、第60回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した大根仁が映像化を熱望し、監督・脚本を務めた。

 綾野が地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海を、豊川が巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中をそれそれ演じる。また、ハリソン率いる地面師グループの面々に、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太が名を連ね、彼らの標的となる大手デベロッパー「石洋ハウス」の幹部を山本耕史、ハリソンを追う定年間近の刑事役でリリー・フランキーが出演。そのほか、松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ、池田エライザが共演に名を連ねた。

 100億円を賭けた地面師詐欺の裏側と地面師という裏社会に生きる彼らを描き出した本作の仕上がりについて、原作者である新庄は、「朝から夕方まで、でたらめに乱れる心臓の音を聞きながら、最後は時間も忘れて食い入るようにスクリーンを見つめていた。とにかく、もう一度観たい」と太鼓判を押した。

 さらに、本作の劇伴音楽は電気グルーヴの石野卓球が担当。大根監督のラブコールで実現した今回のコラボレーションは、石野にとっては初めての挑戦。石野は、「最初の打ち合わせの時、大根監督から僕が昔出したアルバム『LUNATIQUE』のイメージでまずはメインテーマを作って欲しいです、というお話がありました。あとは全体的に『不穏な感じで』と。具体的なイメージを言ってもらえたので、話は早かったです」と当時を振り、具体的なイメージを掴んだのは早かったことを明かした。また、大根監督は石野にギターの音を入れてほしいとリクエスト。石野は台本を読み最初に10曲ほどデモを作成し、映像がある程度上がった時点でそこからさらにイメージを膨らませて調整していったそう。その上で、最終的に制作した楽曲の数はなんと40曲近くにも達したという。「最初から40曲作れって言われていたら、多分心が折れていたと思うんですけど(笑)。気がついたらそれぐらいになっていたというか、とにかく数が多かったのでそこはやっぱり大変でしたね」と語った。

 公開されたキーアートには、巨額の札束を前に不敵な表情を浮かべて並び立つ地面師グループの面々が写し出されている。

Netflixシリーズ『地面師たち』本予告

 あわせて公開された本予告では、一筋縄ではいかない“騙す者”の地面師グループと、そんな彼らに“騙される者”、そして、地面師たちを“追う者”の刑事たちの複雑な三つ巴が描かれている。交渉役として優しい顔でターゲットに忍び寄る辻本(綾野剛)、不気味な空気を纏ったグループのリーダー、ハリソン(豊川悦司)、土地の情報を収集する竹下(北村一輝)、法律屋の後藤(ピエール瀧)、「なりすまし犯」を用意する手配師・麗子(小池栄子)といった曲者たちが、巨額の不動産詐欺に向け、困難なゲームに挑むかのような雰囲気で着々と準備を進める様子が映し出される。一方で、そんな彼らを長年追い続ける刑事の辰(リリー・フランキー)が鋭い眼差しで静かに睨みを効かせ、ターゲットとして狙われる大手デベロッパー「石洋ハウス」の部長を務める青柳(山本耕史)も、何かを企んでいることが伺える。

劇伴音楽を担当する電気グルーヴの石野卓球

■放送情報
Netflixシリーズ『地面師たち』
Netflixにて、7月25日(木)世界独占配信
監督・脚本:大根仁
出演:綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太、松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ、池田エライザ、リリー・フランキー、山本耕史
原作:新庄耕『地面師たち』(集英社文庫刊)
音楽:石野卓球
エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一
プロデューサー:吉田憲一、三宅はるえ
製作:Netflix
制作プロダクション:日活、ブースタープロジェクト
©新庄耕/集英社

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