『厨房のありす』で“謎の青年”と“最強の元ヤン”に 注目は永瀬廉×前田敦子の掛け合い?
注目のキャストが織りなすハートフルな物語……と思いきや、『厨房のありす』(日本テレビ系)にはミステリー要素も絡んでくるようだ。この不思議なコントラストが2024年の冬を“暖かく”彩る予感がする。
『厨房のありす』は、自閉スペクトラム症でありながら、天才的な料理の才能で料理店「ありすのお勝手」の店主を務めるありすが、ゲイを公言する大学教授の父・心護(大森南朋)や親友の和紗(前田敦子)らと共に過ごす日々の中で、倖生(永瀬廉)と出会うという物語だ。ヒロインのありす役は映画『あのこは貴族』(2021年)や『リバーサルオーケストラ』(日本テレビ系)などで主役を演じた門脇麦が、謎の青年・倖生役をKing & Princeの永瀬廉が演じる。
本作の脚本は、映画『そばかす』(2022年)の監督であり、『かしましめし』(テレビ東京系)の脚本を担当した玉田真也によるオリジナル。生きづらさを抱える人々の心に寄り添う物語を描いてきた玉田だからこそ、本作にも期待が持てる。
注目したいのは実力派のキャスト陣だ。主演の門脇麦が放つ温かい空気感、さまざまな活躍をする永瀬廉の存在感と、ベテランの大森南朋の3人がどのような化学反応を見せるのかは気になるところ。特に永瀬は、King & PrinceとしてCDデビューし、アイドル活動と並行しながら俳優としても着実に知名度を上げてきた。「全角度国宝級」と称されるほどの美貌と、歌とダンスの輝かしいスキルを持ちつつ、芝居の世界でも独持の表現力で視聴者を惹きつける永瀬。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』では朝ドラデビューも果たし、“りょーちん”の愛称で老若男女から親しまれた。また『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)では劇中の芝居の素晴らしさだけでなく、主演の広瀬すずと共に披露した「夕暮れにダンス」もSNSで大ヒット。心を動かす芝居の力はもちろん、世の中を巻き込む勢いとパワーを持つのが永瀬なのだ。
そんな永瀬が今回『厨房のありす』で演じる倖生は、「ありすのお勝手」で住み込みのバイトをすることに。ありすとの関係はもちろん、倖生の前任者のホールスタッフとして働く和紗との関係も気になるポイントだ。前田敦子演じる和紗は地元では有名な最強の元ヤンという役どころ。倖生とは、面白い芝居の掛け合いとなりそうだ。