『ハヤブサ消防団』放火犯は消防団の中にいる? 古川雄大の怪演がミスリードを誘う

 ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)の軸は大きく2つある。

 その一つがハヤブサ地区で起きている連続放火の犯人は誰か、そしてもう一つが立木彩(川口春奈)が新興宗教に入信していたというということだ。後者に関しては三馬太郎(中村倫也)がその過去を受け入れることによって、一旦の保留となっており、第6話では前者の連続放火の事件が大きく進展していく。

 そのタイトルが示す通りに、第6話は太郎が「放火犯の正体」を突き止めるところで幕を閉じる。現時点で分かっていることは、藤本勘介(満島真之介)、徳田省吾(岡部たかし)、森野洋輔(梶原善)、宮原郁夫(橋本じゅん)、山原賢作(生瀬勝久)の5人、つまりはハヤブサ消防団の中に犯人がいるということである。第3話のラストで、賢作の家に放火をした犯人が乗り込んだ車の助手席にはハヤブサ消防団の帽子が置かれており、その人物が5人のうちの誰かということになるだろう。

 第6話は放火犯がルミナスソーラーの真鍋明光(古川雄大)ということで進んでいくが、それはミスリード。真鍋もまた自分が犯人であると疑われていることを知りながら、ハヤブサ消防団をハメていた。自身にアリバイがあることを駆けつけてきた警察に話させること、さらに消防団しか知らない太郎の最新作のタイトル「郭公は都会で笑う」をキーワードに、真鍋は太郎へと真犯人が消防団の中にいることを気づかせるのだ。

関連記事