『ハヤブサ消防団』池井戸潤作品としては異色の主人公? 中村倫也&川口春奈の解釈に期待

 7月から放送がスタートするテレビ朝日系木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』。これまで主演を中村倫也が務めることが発表されていたが、この度、物語の鍵を握るヒロインとして川口春奈が出演することが決定した。

 物語の舞台は山間の小さな集落・“ハヤブサ地区”。中村が演じるスランプ気味の作家・三馬太郎は父の故郷であるこの地区に移住し、都会のストレスから解放され、穏やかな生活が送れることを楽しみにしていた。しかし、それもつかの間。地元の消防団に加入したのを機に太郎は連続放火騒動に巻き込まれ、さらには住民の不審死など怪事件に遭遇するようになる。真相を探りはじめた太郎の前に浮かび上がったのは、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀だった……。

 川口が演じるのは、太郎(中村倫也)と同じく、東京からハヤブサ地区に移り住んだ映像ディレクター・立木彩。美人の彩はすぐに太郎にとって気になる存在に。だが、実は彼女には集落の闇につながる衝撃の過去があった。

 中村と川口の共演は『ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年/TBS系)以来、13年振りとなる。同作では、ヤンキーくんこと品川大地(成宮寛貴)を怖がるクラスメートの松山啓介と、彼らと同じクラスで、メガネちゃんこと足立花 (仲里依紗)を慕う元ヤンキーの姫路凛風という関係性だったふたり。学園ドラマということもあり、当時はたくさんいる共演者の中のひとりという形だったようだが、今回の共演について川口は「今回がっつりお芝居させていただくのが、とても楽しみです」とコメントを寄せている。(※)

川口春奈、『ハヤブサ消防団』で物語の鍵を握るヒロインに 中村倫也と13年ぶりの共演

中村倫也が主演を務める7月期のテレビ朝日系木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』に川口春奈が出演することが決定した。  原作は、『半沢直…

 原作は池井戸潤の同名小説。池井戸作品は『半沢直樹』シリーズ(TBS系)、『下町ロケット』シリーズ(TBS系)など、ドラマでも数々のヒット作となってきた。これらの作品の主人公は、半沢直樹の名ゼリフ「やられたらやり返す! 倍返しだ!!」に象徴されるように、主に仕事に情熱を燃やす、硬派な男が多かった。しかし、今作の太郎は都会暮らしに疲れたミステリー作家。どうやら太郎はこれまでの池井戸作品では見られなかった異色の人物のようだ。

 中村は『美食探偵 明智五郎』(2020年/日本テレビ系)の明智五郎役や『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(2022年/TBS系)の羽根岡佳男役にみられるように、飄々としていて、本心をなかなか見せないような役に定評がある。ちょっと弱気なところもありそうな太郎を演じるにはぴったりの俳優と言えるだろう。

関連記事