ブレンダン・フレイザー×ダーレン・アロノフスキー×A24 『ザ・ホエール』2023年4月公開

 A24製作・配給、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『The Whale(原題)』が、『ザ・ホエール』の邦題で2023年4月に全国公開されることが決定した。

 本作は、映画『π(パイ)』でデビューしたダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』以来5年ぶりの最新作。劇作家サム・D・ハンターによる舞台劇の映画化で、ダーレンが初めて舞台をみた日から構想を続けていた企画が10年余りの時を経て、『ハムナプトラ』シリーズのブレンダン・フレイザーを主演に迎え完成した。

 主人公は、自宅のソファからほとんど動かず、引きこもり生活を送り続けた結果、重度の肥満症となったチャーリー。さらに心不全を患い自身の死期が近いことを悟ったことで、過食の原因ともなった長らく押し込め続けたトラウマと向き合うことを決意。自らが壊してしまった家族、疎遠だった娘との絆を取り戻そうとする彼の最期の5日間を描く。

 272キロの巨体の男チャーリーを演じるフレイザーは「この役を演じるのが怖かった。自分の限界を越えて深く掘り下げ、わたしのすべてを見せたつもりだ。それがこの映画に焼き付いているよ。あまりにハードでパーソナルな経験だったから、撮影の前と後では違う自分になっていた。このチャンスに感謝している」と語る。

 またアロノフスキー監督は「この映画の登場人物たちは善人でも悪人でもない。僕らと同じようにグレーゾーンの中で生きていて複雑だ。それでも皆お互いに対してのエンパシー(思いやり)を抱いている。以前よりも人々が互いに背を向けているような今だからこそ、重要な問いかけだと思う」とコメントしている。

 あわせて公開された場面写真は、主演のフレイザー、共演するセイディー・シンク、ホン・チャウの姿が収められている。

■公開情報
『ザ・ホエール』
2023年4月全国公開
出演:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン
監督:ダーレン・アロノフスキー
原案・脚本:サム・D・ハンター
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2022年/アメリカ/英語/117分/カラー/5.1ch/スタンダード/原題:The Whale/字幕翻訳:松浦美奈/PG12
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