ナスターシャ・キンスキーが真っ赤な苺を食べる名シーンも 『テス』日本版予告編

 ロマン・ポランスキー監督作『テス』4Kリマスター版の日本版予告編が公開された。

 本作は、英国の文豪トマス・ハーディが1891年に発表した小説『ダーバヴィル家のテス』をポランスキー監督元夫人の故シャロン・テートが生前に原作を気に入り、映画化を薦めていたことがきっかけで製作された文芸ロマン大作。英国ドーセット州の片田舎を舞台に、貧しい家で生まれ育った美しく気高い女性テスが辿る過酷な運命を、詩的な映像と時代衣装、音楽で描く。

 撮影途中でのカメラマン、ジェフリー・アンスワースの死去という不幸を乗り越え、アカデミー賞撮影賞をはじめ数多くの賞に輝いた。またポランスキーにとって、テートの分身的存在であり、当時の交際相手でもあったのが、本作のヒロインに抜擢されたドイツ出身の新進女優ナスターシャ・キンスキー。キンスキーは本作をきっかけに世界へと飛躍を果たした。日本では1980年に劇場公開されている。

ロマン・ポランスキー監督作『テス』4Kリマスター版予告編

 公開された日本版予告編は、テス役のキンスキーがドレスやスローハットを鮮やかに着こなす姿を観ることができる。テスは貧しい家族のためを想い奉公に出た先で出会うリー・ローソン演じるアレックとピーター・ファース演じるエンジェルの2人の男性に出会う。アレックがテスの口に真っ赤な苺を運ぶシーンや、エンジェルがテスに口づけをするシーンなどが切り取られ、2人の男性の間で思い悩むテスの姿が印象的な予告編となっている。

■公開情報
『テス』4Kリマスター
2023年1月6日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町にて特別先行公開
2023年1月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほかにて全国順次公開
監督・脚本:ロマン・ポランスキー
製作:クロード・ベリ
原作:トマス・ハーディ『ダーバヴィル家のテス』
出演:ナスターシャ・キンスキー、ピーター・ファース、リー・ローソン、ジョン・コリン、ローズマリー・マーティン
配給:キングレコード
協力:SCREEN
1979年/フランス・イギリス/原題:TESS/172分/カラー/英語 5.1ch/スコープ/DCP
©1979 PATHE FILMS
公式サイト:tess-movie.com

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