『アムステルダム』ワールドプレミアにクリスチャン・ベール、ロバート・デ・ニーロら集結

 クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビーらが共演した映画『アムステルダム』のワールドプレミアが日本時間9月19日、アメリカ・ニューヨークにて開催された。

 本作は、『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のデヴィッド・O・ラッセル監督が、7年ぶりに手がけた新作映画。1930年代ニューヨーク、かつてアムステルダムで出会った看護師(マーゴット・ロビー)、医師(クリスチャン・ベール)、弁護士(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の3人の親友たちがある殺人事件の容疑者となり、思いがけず全世界に渦巻 巨大な陰謀へと巻き込まれていくことになる陰謀の裏側を描いた、“ほぼ実話”な物語。

(左から)クリスチャン・ベール、妻サンドラ・ブラジック

 ワールドプレミアの会場には、ポスタービジュアルでも印象的な太陽のシンボルをあしらったグリーンカーペットが敷かれた。“世界の歴史を変えてしまう衝撃的な陰謀”に巻き込まれていく3人の親友を演じたベール、ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントンをはじめ、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロらオスカー受賞歴を持つキャスト・スタッフ陣が一堂に集結。さらには本作のエンドソン グとエグゼクティブ・プロデューサーを務めたグラミー賞受賞ラッパーのドレイクも登場し、会場は大盛況となった。

マーゴット・ロビー

 白いレースのドレスに身を包んでカーペットに登場したロビーは「素晴らしいキャストで、わたしはとても幸運に恵まれていると思います。わたしがずっと共演したいと思ってきた俳優さんたちを網羅したリストそのもののようで、それがこの映画でひとつの作品とし て実現したのは、あり得ないぐらい嬉しいことでした!」と興奮している様子を見せながら豪華キャストについて言及。ロビーの恋人役を演じたワシントンは、「この映画のテーマは“愛”であり、“交友すること”、“友情を持つこと”、そしてそういったことがどの時代に生きても、とても大切なことなんだ、ということですね。人間同士のつながりはとても強力なものだということです」と本作にテーマについて明かした。またマレックは「とてもたいへんな仕事だったが、同時に、あんな素晴らしいスタッフと毎日を共にできるというのは神様からの贈り物のような時間でもあったね」と刺激的な撮影現場を振り返りつつ、「私はこの映画を希望に満ちた映画だと思っています。」と語った。

ロバート・デ・ニーロ

 さらに『世界にひとつのプレイブック』から『ジョイ』まで、3作連続でラッセル監督作品に出演し、本作が4度目のタッグとなるデ・ニーロは、「ラッセル監督は特別な監督で、彼がぼくに出演して欲しいと思う時は、可能ならいつだって彼の映画に出演したい思える監督なんだ。彼が監督する作品は、どれも特別なものになるからね」と深い友情を明かす一方、「歴史は繰り返している。 今、まさに世界はこの映画と同じ状況になっている」と現代へとつながるメッセージが含まれていることを明かした。

 そしてラッセル監督は本作について、「この映画は、私とクリスチャン・ベールで5年の歳月をかけて作り上げてきました。そこにマーゴットやジョンなど素晴らしいキャストが加わってくれた。陰謀と殺人の物語ではありますが、その対極にある愛と友情、そしてロマンスの 物語でもあります」と解説。これまで手掛けてきた過去の作品は、「すべて、<アウトサイダー>を描く映画、厳しい状況に立たされながらも瞳には煌めきを宿した人たちを描く映画」になっていると振り返りつつ、「人生を愛している気持ちがあれば、人は友人を大切に思い、互いに忠実であり、様々な試練の中にも何かの素敵な<魔法>を見出すことが出来るのです」と想いを明かし、本作での3人の親友の絆がどう描かれているのか期待をかけるコメントをした。最後に会場に集まった観客に向けて、「この夢を現実にしてくれた、ひとりひとりに私は感謝の気持ちでいっぱいです。楽しい映画ですから、ぜひこの映画を楽しんでください」と感謝を伝え、ワールドプレミアは大盛況のうちに幕を閉じた。

■公開情報
『アムステルダム』
10月28日(金)全国公開
出演:クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロ
監督・脚本:デヴィッド・O・ラッセル
製作:アーノン・ミルチャン、クリスチャン・ベールほか
撮影監督:エマニュエル・ルベツキ
編集:ジェイ・キャシディ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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