妻夫木聡、安藤サクラらがディスカッション 『ある男』メイキングシーン収めた特別映像
妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝らが共演する映画『ある男』の特別映像が公開された。
本作は、平野啓一郎が2018年に発表したベストセラー小説を映画化するヒューマンミステリー。『愚行録』に続き、石川慶監督と脚本の向井康介が2度目のタッグを組む。
弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から、里枝の亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だった。
公開された特別映像には、映画制作のメイキングとキャストコメントが盛り込まれている。石川監督が「この映画を他の監督に撮られたら悔しい」と思うほど原作小説のストーリーに魅了され映画化された本作。主演の妻夫木は「難しい題材ではあるが、長い小説を映画にするにあたって、すごく深く掘り下げることができた」とコメントを寄せた。
メイキングでは、監督とキャストたちがディスカッションしている姿が切り取られている。「大祐」という別人としての人生を歩む難役を演じた窪田は、石川監督について「僕を見ているようで奥を見ているというか、見透かされている感じがする」と印象を明かし、里枝役の安藤は「すごく人間を描いているドラマ」と本作のドラマ性について触れた。
最後に、妻夫木が「人間ってイメージで色々作り上げていきますけど、それをぶち壊して、自分の中に何が残るのかを、この映画を通じて感じていただけたらすごく嬉しいなと思います」と意気込みを語る様子が収められている。
■公開情報
『ある男』
11月18日(金)全国ロードショー
出演:妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、眞島秀和、小籔千豊、仲野太賀、真木よう子、柄本明、坂元愛登、山口美也子、きたろう、カトウシンスケ、河合優実、でんでん
原作:平野啓一郎
監督・編集:石川慶
脚本:向井康介
音楽:Cicada(Taiwan)
企画・配給:松竹
©︎2022「ある男」製作委員会