『ちむどんどん』結婚を決めた暢子&和彦に思わぬ障壁 鈴木保奈美演じる重子の本心は?
「幸せになりたくて、なりたくて、ちむどんどんしてる!」
幼なじみの和彦(宮沢氷魚)と紆余曲折を経て結ばれた暢子(黒島結菜)。朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)第16週が幕を開け、2人は幸せへの道を歩み始めた……はずだった。
交際0日での結婚を決めた暢子と和彦は、これまで自分たちを支えてくれた周りの人たちに報告を済ます。とはいえ、何かが大きく変わるわけじゃない。姉の良子(川口春奈)は結婚する際に一度は教師の職を離れたが、オーナーの房子(原田美枝子)に「仕事も結婚も、つかみたくてもつかめなかった人たちの分まで、あなたは全部つかみなさい」と背中を押され、暢子は仕事を続けるという選択を取った。和彦も「僕は自分らしく生きる暢子を好きになった」と理解を示す。
そんな2人の選択を、「2人が決めたことなら」と笑顔で受け入れる優子(仲間由紀恵)。彼女たっての希望で、結婚式は琉球王朝時代から伝わる沖縄の民族衣装「琉装」で行うことになった。結婚式には家族だけではなく、「あまゆ」や「フォンターナ」のみんなも大勢招待することに。仕入れのために沖縄に帰っていた智(前田公輝)に報告できなかったことは気がかりだが、暢子たちは周りの祝福を受けて幸せいっぱいの気分に浸っていた。
しかし、そんな2人に大きな壁が立ちはだかる。結婚の許しをもらうべく、和彦の母・重子(鈴木保奈美)の家を訪れた2人は思わぬ言葉をかけられるのだった。
「結婚は許しません」
今のところ重子について分かっているのは、オルゴールと詩人の中原中也が好きだということ。そして、すでに他界した夫・史彦(戸次重幸)や息子である和彦とも折り合いが悪いということだけだ。だが、その浮世離れしたクラシカルな佇まいから、ひと癖もふた癖もある人物であることが伝わってきた。
一方で、彼女は早くに夫を亡くし、息子と2人取り残された女性でもある。その息子でさえまともに寄りつかず、久しぶりに連絡をしてきたと思ったら「結婚します」と突然報告してくるのだ。すぐに受け入れろという方が難しい。そんな彼女が口ずさんでいたのは、中原中也が我が子への思いをしたためたとされている詩。鉄壁のような笑顔の裏に隠された彼女の息子を思う気持ちは、暢子たちに伝わるのだろうか。
■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK