『ちむどんどん』比嘉四兄妹と和彦が沖縄に再集合 第15週は“戦争”と向き合う重要な週に

 嘉手苅との繋がりを持っているのは房子だけじゃない。実は今、子どもたちの関心の的となっている優子も。この日、沖縄は「ウークイ」と呼ばれる旧盆の最終日。ご先祖様をあの世へお見送りする最も重要な日に優子が出かけていたのは、沖縄本島南部の洞窟だった。そこで嘉手苅とともに遺骨収集をしていた優子は、取材に訪れた和彦と出会う。なぜ、優子は遺骨収集をしているのか。その理由は今後明らかになるのだろうが、思い出すのは彼女が第二次世界大戦下の沖縄大空襲で両親を亡くしていることだ。

 暢子は幼い頃、いつも笑顔の優子が賢三(大森南朋)の肩にもたれかかってすすり泣く姿を目撃している。それは、2人が和彦の父・史彦(戸次重幸)と戦争で生き残ったことへの罪悪感を分かち合った日の夜だった。本作ではあれ以降、優子と賢三が戦下でどのような体験をしたのかは明かされていない。四兄妹と和彦。彼らが共に濃厚な時間を過ごした心のふるさとに再集合した第15週は、沖縄を語る上で避けては通れない「戦争」のふた文字を辿る重要な回となりそうだ。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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