その一方で、和泉といる時の康介は、いつでも彼女を見ている。和泉のことで頭がいっぱいになって、自分のネクタイが緩んでいることにも気付かない。会議中も、つい彼女をガン見してしまう。莉子といる時は、余裕があるように見えたが、和泉の前では明らかに挙動不審である。自分が自分ではいられなくなるのが、“本当の恋”なのだろうか。

　しかし、康介の前には強すぎるライバルが立ちはだかる。商品開発部の須藤周平（津田健次郎）といる時の和泉は、恋をしているかのような柔らかな表情を見せるのだ。須藤は、頼りがいがあって落ち着いていて……どちらかと言えば、幼く見られる康介とは真逆に位置する男性である。和泉が濡れ衣をかけられた時にも、誰も傷つかないジョークを飛ばして、彼女を守ってあげる。まだ、自分の立ち位置を気にしてしまう康介にとっては、敵わない相手だ。

　ラストには、主題歌「恋をするんだ」が流れるなか、和泉と須藤が抱き合う場面があった。良い雰囲気の2人を、端から見ることしかできなかった康介。彼は、受け身の恋から脱皮することができるのだろうか。最大の武器である“可愛さ”を捨てて、男らしく戦う一面も見てみたい。

　また第4話では、一ノ瀬圭役の大橋和也と、鏑木悟役の迫田孝也による副音声“裏かわトーク”企画も行われた。山田涼介が青森弁を披露する場面では、「（青森弁を教える）先生がおるらしい」と裏話を交えたり、それぞれの出演シーンを自画自賛してみたりと、“いちかぶコンビ”らしい平和な時間が流れていた。

■放送情報
『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:30～0:00放送
出演：山田涼介、芳根京子、大橋和也（なにわ男子）、西田尚美、古田新太、迫田孝也
脚本：田辺茂範
監督：新城毅彦ほか
音楽：井筒昭雄
主題歌：Hey! Say! JUMP「恋をするんだ」（ジェイ・ストーム）
ゼネラルプロデューサー：中川慎子
プロデューサー：峰島あゆみ、尾花典子、森田美桜
制作協力：AOI Pro.
制作著作：テレビ朝日、ジェイ・ストーム
(c)テレビ朝日