松本潤「灯ちゃんが上戸さんでよかった」 『となりのチカラ』クランクアップ

 3月31日に最終回を迎えるテレビ朝日系木曜ドラマ『となりのチカラ』がクランクアップを迎え、主演の松本潤のコメントが公開された。

 『家政婦のミタ』(日本テレビ系)、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)などの遊川和彦が脚本を手がける本作は、思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男、“中腰の男”中越チカラを描いた社会派ホームコメディ。テレビ朝日ドラマ初主演となる松本は、困っている様子の人を見ると気になって仕方なく、声をかけようかかけまいかあれこれ悩み抜いた挙句、結局いつも声をかけてしまう“中腰の男”を演じる。

 最終回では、603号室の住人・小日向(藤本隆宏)に理事会から退去勧告が。さらに、これまでのボヤや水漏れなどは、すべて小日向が自ら命を絶とうとしていたことが原因だったと判明する。なんとか小日向を救いたいチカラ(松本潤)にある案が浮かび、それをきっかけにチカラ自身の過去とも向き合うこととなる。

 一方、仕事も見つからず在留資格も切れてしまうマリア(ソニン)はベトナムに帰ることを決意。マリアに密かに思いを寄せるものの、ためらってばかりの上条知樹(清水尋也)に、チカラはしっかりと思いを伝えるようアドバイスをする。そして、祖母の清江(風吹ジュン)が施設に入り寂しさを抱える託也(長尾謙杜)、夫の学(小澤征悦)の元を去った達代(映美くらら)らも自らの思いに区切りをつけるときが来る。

 本作で登場するマンション前の広場で、クランクアップを迎えた松本。照明部、撮影部、衣装、メイクなど各部署のスタッフを労った後、今作の脚本・演出を手掛けた遊川に「これが遊川さんの考えている世界なんだ、っていうのを知ることができて面白かったです。とことん話をして、自分が納得するところまで人に気を使いながら説明して、戦って……というのを間近で見られ、ものづくりってこういう風に作ることが大事なんだと感じられました」と感謝の言葉を述べた。

 そして、初共演にして夫婦を演じることとなった灯役の上戸彩には、「こんなにあったかい人はいない。高校の頃から知っていて今回初めて一緒に仕事しましたけど、すごく支えてもらって、あったかい気持ちにさせてもらいました。灯ちゃんが上戸さんでよかった」と賛辞を送った。

 また、「この作品を見てくださった方が、“わかる”って思ってくれたり、何かの救いになってくれたり、新たに踏み出す一歩に、そんなきっかけになってくれたらと願っています」とコメント。「『となりのチカラ』という作品が、皆さまにとって思い出深い作品になっていただけたらと思います」と呼びかけ、約4カ月にわたった撮影に終止符を打った。

■放送情報
『となりのチカラ』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
※最終回は15分拡大
出演:松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、長尾謙杜(なにわ男子)、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子
脚本:遊川和彦
演出:遊川和彦ほか
音楽:平井真美子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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