池井戸潤『シャイロックの子供たち』ドラマ化決定 監督は鈴木浩介、脚本は前川洋一

 池井戸潤の小説『シャイロックの子供たち』が、『連続ドラマW シャイロックの子供たち』としてWOWOWでドラマ化されることが決定した。

『シャイロックの子供たち』池井戸潤(文春文庫刊)

 池井戸が、「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、作家人生の転機として位置付けてきた本作。タイトルの「シャイロック」とは、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』に登場する、強欲な金貸しを意味する。

 銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇となる本作。物語の舞台となる東京第一銀行長原支店は、中小零細企業が主な取引先の小さな店舗だ。出世街道を外れた課長代理・西木雅博をはじめ、家族を支える真面目な女性行員、エリートで策略家の支店長、業績のためにはパワハラも辞さない副支店長、業務課のエースなど、個性豊かで一癖ある行 員たちが皆それぞれの事情や葛藤を抱えながら働いていた。ある日、長原支店で100万円の現金紛失事件が発生する。女性行員が犯人として疑われるが、紛失事件を追っていたはずの西木が突然、失踪してしまう。現金紛失事件と西木の失踪。2つの謎と長原支店の行員たちの物語が交錯していく。やがて現金紛失事件の裏に隠された“不正”が明らかに。西木が姿を消した驚きの真相とは。

 WOWOWでは、池井戸作品がまだ連続ドラマ化されていなかった2009年に『連続ドラマW 空飛ぶタイヤ』を映像化。それ以降、『連続ドラマW 下町ロケット』(2011年)、『連続ドラマW 株価暴落』(2014年)など、数々の池井戸原作ドラマを放送している。

 監督は鈴木浩介、脚本は前川洋一が務め、『連続ドラマW アキラとあきら』(2017年)、『連続ドラマW 鉄の骨』(2020年)に続いて再び池井戸作品でタッグを組むこととなる。

■放送・配信情報
『連続ドラマW シャイロックの子供たち』
WOWOWにて、2022年放送・配信
原作:『シャイロックの子供たち』池井戸潤(文春文庫刊)
脚本:前川洋一
監督:鈴木浩介
製作:WOWOW、東阪企画
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/shylock/

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