三浦透子、映画と朝ドラの現場の違い語る 「台本に向き合って話しながら育っていく感じ」

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。第71話より登場した三浦透子よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 三浦が演じるのは、ひなた(川栄李奈)の幼なじみの同級生であり、一子(市川実日子)娘・野田一恵。少女漫画に夢中になり、髪は聖子ちゃんカットで時代の流行に敏感。家業を継ぐことを求められ、子供のころからお茶の稽古をしてきたが、「親の思い通りには生きない!」と自分をつき通すたくましい部分も。ひなたがいつも頼りにする無二の友だ。

 三浦は本作が朝ドラ初出演。出演については、「初めてのことというのは、私にとってとてもワクワクすることなので、初の“朝ドラ”ということで、すごくうれしいなという気持ちでした。それに、私が初めて出演したドラマも藤本さんの脚本だったので、初めての“朝ドラ”も藤本さんの脚本で、こんなにありがたいご縁はないなと本当にうれしかったです」と喜びを明かす。

 演じる一恵については、「自分の思ったことをちゃんと言葉にできて、芯のしっかりした子だなという印象があります。ひなたとも違う明るさを感じました。一恵は、ひなたに比べるとしっかりもので、思ったことも言うし、でも『しょうがないな、手伝ってやるか』みたいな、ちゃきちゃきしたかっこよさを持った人だと思いますね。お母さんから茶道の道を継ぐように言われてそれに少しあらがっているようなんですが、一恵ちゃんは、きっと、茶道の道を完全に拒絶しているということではなくて、その道を行くにしても行かないにしても、自分で考えて自分で決めたいということなんだと思うんです」とその性格を分析する。

 また、朝ドラの現場は「すごく新鮮」と三浦は語る。

「これは“朝ドラ”だからということではないかもしれませんが、物語の結末がわからないまま役を作っていくことは面白さの一つなのかなと感じています。私は、これまで映画の仕事が多く、最初から結末がわかったうえで役に取り組むことばかり経験してきたので、“朝ドラ”の撮影が最初は不安でした。でも、物語のさまざまな景色を見てきた人たちといっしょに台本に向き合って話しながら育っていく感じが私にとってはすごく新鮮です。それは挑戦でもあるのですが、楽しいです」

 一恵の髪型やファッションについては、「一恵は聖子ちゃんカットでファッションも流行に敏感な子なので、初めてちゃんと扮装してセットに入った時に、スタッフのみなさんから『いっちゃんはすごく時代感を背負ってる感じがする』っておっしゃっていただいたんです。ひなたも小夜子も当時のファッションではあるものの、現在でも違和感のない服装や髪型なので、そういう意味で、私は一恵の服装や髪型からエネルギーをもらっている気がします。でも、川栄さんとも『この時代の髪型をすると、10代を演じているのに年上を演じている気持ちになっちゃうんだよね』って話していたんです(笑)。どうしても、私たちからすると昔の髪型という印象なので」とコメント。

 最後に視聴者に向けて、「一恵の母・一子は日本の伝統文化である茶道を通して和の心をちゃんと持っていながらも、現代の流行にもすごく敏感。すごく視野が広くて、いろいろなものに興味や関心を抱いているすてきなお母さんだったと思います。きっと、一恵もそうじゃないかなと思っています。撮影現場は、一緒にいてすごく落ち着くなぁという人たちばかりなので、その空気感も画面を通して伝わるんじゃないかと思っています。私もしっかり呼吸をしつつ、周りの人とコミュニケーションを大事に感じながら演じていけたらいいなと思っています。楽しんでもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

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