塩田明彦監督の初期2作品 『月光の囁き』『害虫』のリバイバルが上映決定
塩田明彦監督最新作『麻希のいる世界』が2022年1月29日に公開されることを記念して、塩田監督の過去作『月光の囁き』と『害虫』の特別上映が決定した。
『麻希のいる世界』は、新谷ゆづみと日高麻鈴のダブル主演、共演に窪塚愛流と井浦新を迎えた、塩田監督の長編最新作。塩田監督作品には3回目の劇中歌提供となる向井秀徳も参加する。
重い持病を抱え生きる希望が持てない高校2年生の由希(新谷ゆづみ)が、破局的な性格だが美しい歌声を持つ同級生の麻希(日高麻鈴)に魅かれ、麻希とのバンド活動を通して生きる意味を問い直していく姿を描く。
『月光の囁き』は、塩田明彦監督の劇場映画監督デビュー作にして、ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭(改称後:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭)審査員特別賞と批評家賞をダブル受賞するなど、その名を世界に知らしめた作品。青春映画のお約束をことごとくすり抜けながら純愛を描くという点で、最新作につながる塩田監督の資質が現れている。主題歌を提供したスピッツの歌詞が、歪みながらも純粋な愛の物語を切なく包みこむ。
『害虫』は、『月光の囁き』『どこまでもいこう』で華々しいデビューを果たした塩田監督3作目の劇場公開作。不安と孤独に疼く少女の葛藤をクールに描いた青春映画となった。ナンバーガールの向井秀徳が自ら撮影現場に足を運び、劇中歌「I don’t Know」を作詞作曲した。
塩田監督のフィルモグラフィーから、『害虫』と『月光の囁き』の2作が特別上映作品に選ばれたのは、塩田監督の代表作である一方で、両作品とも青春映画のフォーマットを破りながら純愛を描いているため。『害虫』は2022年が初公開から20周年となる。
■公開情報
『月光の囁き』
2022年1月21日(金)~28日(金)新宿武蔵野館にて連日レイトショー上映
出演:水橋研二、つぐみ、関野吉記、井上晴美、草野康太、藤村ちか、相沢しの
監督:塩田明彦
原作:喜国雅彦『月光の囁き』
製作総指揮:中村雅哉
企画:吉田達、莟宣次
プロデューサー:根岸洋之、中村聡
主題歌:スピッツ「運命の人」(作詞・作曲:草野正宗)
製作・配給:日活株式会社
配給協力(リバイバル上映):プレイタイム、シマフィルム
1999年/日本/100分/カラー/モノラル/ビスタサイズ/DCP/英題:Moonlight Wispers
(c)2002 日活・TBS・ソニーPCL
『害虫』
2022年1月22日(土)~28日(金)ユーロスペースにて連日レイトショー上映
料金:一般1,500円、大学生・専門学校生・シニア・会員1,200円
出演:宮崎あおい、田辺誠一、沢木哲、天宮良、石川浩司(たま)、蒼井優、伊勢谷友介、りょう
監督:塩田明彦
製作総指揮:中村雅哉
音楽:ナンバーガール
劇中歌:「帰り道」(唄:櫛引彩香、作詞・作曲:草野正宗 編曲:高野寛)
製作:日活株式会社、TBS、ソニーPCL株式会社
配給:日活株式会社
配給協力(リバイバル上映):シマフィルム
2002年/日本/92分/カラー/DTS/ビスタサイズ/DCP/英題:Harmful Insect
(c)日活
『月光の囁き』鑑賞料金:1,500円均一
『害虫』鑑賞料金:一般1,500円、大学生・専門学校生・シニア・会員1,200円
『麻希のいる世界』
2022年1月29日(土)より、渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開
出演:新谷ゆづみ、日高麻鈴、窪塚愛流、鎌田らい樹、八木優希、大橋律、松浦祐也、青山倫子、井浦新
監督・脚本:塩田明彦
製作:志摩俊樹、山口貴義
撮影:中瀬慧
劇中歌:「排水管」(作詞・作曲:向井秀徳)、「ざーざー雨」(作詞・作曲:向井秀徳)
製作・配給:シマフィルム株式会社
2022年/日本/89分/5.1ch/アメリカンビスタ1:1.85/DCP/英題:The World of You
(c)SHIMAFILMS
公式サイト:https://makinoirusekai.com/
公式Twitter:@makinoirusekai