『言霊荘』西野七瀬のこれまでにない大人びた表情が 第2章の注目ポイントを解説

 西野七瀬が主演を務める『言霊荘』(テレビ朝日系)が第6話より第2章に突入した。

 女性宮司・トシマ(斉藤由貴)と呪縛霊との直接対決の末に平穏が戻った第1章のラスト。第2章では新たな出演キャストだけでなく物語や登場人物にも変化が見られる。本記事では第2章の注目ポイントを解説していきたい。

 まず、第6話より本格登場するのが、城崎雪乃(秋田汐梨)。1号室に住んでいた紗香(三吉彩花)に代わり、アパートに引っ越してくる女子大生だ。彼女は管理人室を3回ノックし、志麻が封印したはずの呪いを解いてしまう。金に貪欲な雪乃は言霊のおかげで一時的に金持ちに。宝くじで12億が当選する展開となるが、霊に足首を掴まれアパートの外にある風見鶏に喉を貫かれるという残酷な最期を迎える。

 短い出番となった雪乃だが、彼女が残した『言霊荘』を紐解く上でのヒントはいくつかある。一つ目は0号室の封印の解き方。そして、それが分かったことでコトハ(西野七瀬)は自分が引っ越してきた時に管理人室をノックし、霊を解き放ってしまったことに気づくのだ。第5話でトシマに取り憑いた霊がコトハに「全部あなたのせい」と囁いていたこととも一致がつく。さらに雪乃が亡くなる直前に見た霊がコトハには見えなかったこと。雪乃が亡くなったことで1号室に刻まれた2つ目の黒いシミも今後に繋がっていくかもしれない。

 第2章からはコトハの表情にも変化が表れている。それは自分が霊を蘇らせてしまったことで、親友の紗香(三吉彩花)が亡くなってしまったのではないかという自責の念が生まれ始めているからだ。動画配信者である彼女は、言葉の力を信じ人々の幸せを願う、夢見がちで天真爛漫な天然女子。さらには、怖がりのくせに、好奇心旺盛といった面が第1話では強く出ていたが、特に第6話を機に演じる西野七瀬は落ち着きを払った大人びた表情を見せるようになっている。それは紗香の霊が目の前に現れるようになったことも一つの理由にあるだろう。紗香はコトハに「生き延びてね」と囁きかける。

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