仲野太賀、衝動に駆られて行動を起こした過去を振り返る 「強引にカンヌに行きました」

 また仲野演じる鈴木が“衝動に駆られて行動を起こす”ことから、仲野と井之脇には「自身にもそのような経験があるか?」との質問が。仲野は、「深田晃司監督の『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭に出品された時、ドラマの撮影でスケジュールが合わなくて。でも、撮休が4日間くらい出たので、マネージャーとかにも止められたけど、強引にカンヌに行きました」と話し、「結局レッドカーペットは歩けなかったけど、行ったことに意味があったかな。行ってよかった」と笑顔を見せた。

井之脇海

 井之脇は、「この作品の撮影が終わって日本に帰ってきたその日に、お寿司屋さんに行きました」と告白。キャスト陣は厳しい減量を行っていたそうで、「津田さんもナッツしか食べないし、遠藤さんも痩せ過ぎで監督から『駄目だ。2、3キロ太れ』と言われていて。僕も台本に“上裸になり、やせ細っている”とあったので、食を断っていた期間もあったんですけど、監督に『ノーノー井之脇、痩せ過ぎだ。タンクトップを着ろ』と言われたりもして(笑)」と懐かしみながら、「普段、回る寿司しか行ったことがないような人なんですけど、ちょっと高い回らない寿司に行きました」と報告。津田から「何食べたの?」と聞かれると「えんがわ。めちゃめちゃ好きで、5貫くらい食べちゃいました」と照れ笑いを浮かべた。

イッセー尾形

 カンボジアでの撮影は“水”にも悩まされたといい、遠藤は「水だけがやっぱり合わなくて、もれなく全員熱を出し、満身創痍で撮影を敢行するという。でも、作風にぴったりなんじゃないかな」とコメント。さらに「水といえば、余談ですけど……」と切り出した井之脇が、「遠藤さんの泊まっていたホテルが、大雨で屋根が崩壊して。遠藤さんの荷物がびしょ濡れになる水事件がありました」と衝撃の事実を語ると、遠藤も「撮影が終わって部屋に帰ってきたら、天井が抜けて水浸しになっていた」と笑った。

 なお、イベントの途中にはアルチュール・アラリ監督からキャストに向けて、メッセージビデオとカンヌ産のワインが贈られた。遠藤は、「本当はキャストのみんなでカンヌに行って、スタッフの皆様と喜びを分かち合いたかった」とコロナ禍に悔しさをにじませながらも、「次、フランスで監督と会う際には、小野田さんの故郷でもある和歌山の地酒を持っていって、みんなで乾杯したいですね」と希望を語った。

 最後は、津田の「ヨ〜ッ」という掛け声に合わせて、観客と共に一丁締め。キャストたちは訪れた観客を感慨深げに眺めながら、会場を後にした。

■公開情報
『ONODA 一万夜を越えて』
全国公開中
出演:遠藤雄弥、津田寛治、仲野太賀、松浦祐也、千葉哲也、カトウシンスケ、井之脇海、足立智充、吉岡睦雄、嶋田久作、伊島空、森岡龍、諏訪敦彦、イッセー尾形
監督:アルチュール・アラリ
制作:bathysphere productions
配給:エレファントハウス
(c)bathysphere ‐ To Be Continued ‐ Ascent film ‐ Chipangu ‐ Frakas Productions ‐Pandora Film Produktion ‐ Arte France Cinema
公式サイト:https://onoda-movie.com

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