小野花梨&見上愛がSNSで社会に挑む 浅香航大、村上虹郎も出演『プリテンダーズ』公開へ

 小野花梨が主演を務める映画『プリテンダーズ』が10月16日より渋谷・ユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。

 本作は、社会からスルーされ続けた「ゴッホ」に自らを重ね、社会に反抗する17歳の花田花梨が主人公。妻を失った父と歳の離れた妹と暮らす花梨は、半ば引きこもりの日々を過ごしていたが、父との言い争いをきっかけに、親友・風子の家へ転がり込む。ある日、電車内で病人に席を譲ったときの得も言われぬ感覚が花梨にひらめきをもたらす。風子の協力を得た花梨はプリテンダーズを結成。武器は“アイデア”と“SNS”のみ。満員電車での諍いを喜劇に変えたり、ゾンビを街に出現させたり……次々と型破りなドッキリを仕掛け、フィクションの力で世界を変えようと突き進む。プリテンダーズは協力者を増やしていき、バズっていく。しかしふたりを待っていたのは、社会からのしっぺ返しだった。

 監督を務めるのは、自主映画『珈琲とミルク』が「第27回ぴあフィルムフェスティバル」PFFアワード2005にて、審査員特別賞・企画賞・クリエイティブ賞を受賞、長編初監督作『パーク アンド ラブホテル』が第58回ベルリン国際映画祭にて日本人初となる最優秀新人作品賞を受賞した熊坂出。制作はテレビマンユニオンが手がける。

 主人公・花田花梨を演じるのは、2021年後期のNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演が決定している小野。親友・仙道風子を、今年放送されたNHKドラマ『きれいのくに』に出演した見上愛が演じる。そのほか、古舘寛治、奥野瑛太、吉村界人、柳ゆり菜、佐藤玲、加藤諒、浅香航大、村上虹郎、津田寛治、渡辺哲、銀粉蝶なども友情出演している。

 さらに、9月11日から9月25にかけて国立映画アーカイブにて開催される「第43回ぴあフィルムフェスティバル」クロージング上映作品への選出も決定。9月23日にプレミア上映される。

コメント

熊坂出(監督・脚本・編集)

1999年の夏にPFFと出会い僕は映画作りを始めました。原点でお披露目できる事に深く感謝します。
これは、フィクションで世界を変えていこうとする少女の青臭い物語です。小野花梨さんを筆頭に、無二のスタッフキャスト一人一人のお力を丸ごと尽くして作りました。
皆さんへこの映画が深く到るよう、力を尽くします。

小野花梨(花田花梨役)

撮影真っ只中で世界が変わって撮影が出来なくなり、再開の⽬処もたたなかったあの頃を思い出すと公開出来る事が奇跡のように思えます。この作品に出演することで、⼀つの映画に沢⼭の⼈の思いや⼈⽣が詰まっていることを改めて教えて頂きました。難産だったからこそ愛おしいプリテンダーズが、⼤好きな熊坂さんの原点PFFでお披露⽬できることが堪らなく幸せです。1⼈でも多くの⼈に愛が届くように祈っています。

見上愛(仙道風子役)

コロナで撮影がストップし、撮り終えられるかも不安だった作品が、皆様にやっと届けられるということで、とても嬉しいです。クロージング作品に選んで頂いたということで、『プリテンダーズ』が、第43回PFFの素晴らしい締めくくりになりますよう、願っております。○○っぽい、とか、○○風、なものが増えている中で、この作品は『プリテンダーズ』でしかないものになっているんじゃないかなと思います。特に、生きづらさを感じている、あなた、に観て欲しい作品です。

荒木啓子(PFFディレクター)

「自主で長編映画を撮る」と聞いたとき、「映画をつくろうとしている高校生が登場する」と聞いたとき、熊坂監督が生み出す映画の予想は、さっぱりつかなかった。おそるおそる参加した試写で、驚きました。なんだこの切迫感と緊張感とやる気の横溢は~~!
どしどしこちらに向かってくる、映画をつくる、映画をみせる、その強烈な欲望に応えたく、上映させていただきます。スクリーンで観て、語る。9月23日にたっぷり! 是非ご来場ください。

■公開情報
『プリテンダーズ』
10月16日(土)より、渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本・編集:熊坂出
出演:小野花梨、見上愛、古舘寛治、奥野瑛太、吉村界人、柳ゆり菜、佐藤玲、加藤諒、浅香航大、村上虹郎、津田寛治、渡辺哲、銀粉蝶ほか
制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給・宣伝:gaie
配給協力:Mou Pro.
(c)2021「プリテンダーズ」製作委員会
公式サイト: pretenders-film.jp
公式Twitter:@pretenders_film

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