King & Prince 高橋海人、『ドラゴン桜』は出世作に? 巧みな表情の演技に脱帽

 だが、『ドラゴン桜』の瀬戸はどちらかというと多くは語らないタイプ。正直、放送が始まる前は「高橋にフィットするのか?」と思っていた部分があったが、蓋を開けて驚いた。やや悪ぶったようなセリフの言い方や、低めの声のトーンで落ち着いて話す様が板についているからだ。だが、なんといっても表情の演技が上手い。多くは語らない瀬戸だからこそ、感情を表情で表すシーンが多いが、どんな心境であるかが手に取るように伝わってくる。特に目の使い方には脱帽だ。例えば、第3話で理系トップの秀才・藤井遼(鈴鹿央士)に煽られているシーン。単語帳を取り上げて投げ捨てられた瞬間には怒りが表れていたが、「(自分とのテスト対決に)負けたらあの先生たち、追い出されちゃうんだろ。俺だった身を引くけどね」と藤井に言われると、自分の成績が低いことを悔いて、抜けたほうがいいのか葛藤する表情に変わる。その表現力には眼を見張るものがある。

 もともと高橋の演技の評価は低くなかった。だが、今作でさらに評価を上げてきている。実際SNSにも彼の演技への称賛の声が挙がっており、同作は高橋にとって役を広げるきっかけになった作品と言えよう。今後、俳優・高橋海人に注目が集まることは間違いなさそうだ。

※高橋海人の「高」は「ハシゴダカ」が正式表記。

■放送情報
日曜劇場『ドラゴン桜』
TBS系にて、毎週日曜21:00~放送
出演:阿部寛、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、西山潤、西垣匠、吉田美月喜、内村遥、山田キヌヲ、ケン(水玉れっぷう隊)、鶴ヶ崎好昭、駿河太郎、馬渕英里何、大幡しえり、深田竜生(少年忍者/ジャニーズJr.)、林遣都、佐野勇斗、早霧せいな、山崎銀之丞、木場勝己、江口のりこ、及川光博ほか
原作:三田紀房『ドラゴン桜2』(講談社刊)
プロデュース:飯田和孝、黎景怡
脚本:オークラ、李正美
演出:福澤克雄ほか
製作著作:TBS
(c)TBS

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