『鹿の王 ユナと約束の旅』がアヌシー国際アニメーション映画祭コンペティションに選出

 9月10日に公開される映画『鹿の王 ユナと約束の旅』が、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編部門コンペティションに選出された。

  本作は、2015年度本屋大賞、日本医療小説大賞をW受賞、シリーズ累計発行部数220万部を突破した上橋菜穂子のベストセラー巨編『鹿の王』をアニメ映画化したもの。制作スタジオとしてProduction I.Gが参加する。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』の作画監督を担当してきたアニメーター・安藤雅司が、本作で初監督・キャラクターデサイン・作画監督も務める。そして共同監督を『千と千尋の神隠し』で宮崎駿の監督助手を務め、『忘念のザムド』『伏 鉄砲娘の捕物帳』で監督を務めた宮地昌幸が担当する。さらに脚本を『ハイキュー‼』シリーズや『僕だけがいない街』の岸本卓が手がける

 物語の舞台は、強大な帝国が支配する世界。世界を侵食する謎の病から生き延び、過酷な運命に立ち向かいながら旅を続ける血の繋がらない“父と娘”、その病から多くの命を救おうと奔走する“天才医師”、故郷のために帝国に従い戦う“謎の女”ーーやがて、彼らは、運命的な出会いを果たす。

 物語の主人公となる生き残った孤独な戦士ヴァンの声優には声優初挑戦となる堤真一、もう一人の主人公・謎の病の治療法を探す天才医師ホッサルには竹内涼真、ヴァンを追う謎の女戦士サエには杏が抜擢された。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立して始まり、国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)公認の、世界最大規模のアニメーション映画祭として知られている。

 現地時間5月20日、映画祭より作品のラインナップが発表され、長編部門のコンペティションに『鹿の王 ユナと約束の旅』のほか、日本からは『映画 えんとつ町のプペル』と『ジョゼと虎と魚たち』も選出された。

■公開情報
『鹿の王 ユナと約束の旅』
9月10日(金)全国公開
原作:上橋菜穂子『鹿の王』(角川文庫・角川つばさ文庫/KADOKAWA刊)
監督:安藤雅司、宮地昌幸
出演:堤真一、竹内涼真、杏
脚本:岸本卓
キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司
コンセプトビジュアル:品川宏樹 
美術監督:大野広司 
色彩設計:橋本賢 
撮影監督:田中宏侍 
音響監督:菊田浩巳 
音楽:富貴晴美
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝
(c)2021「鹿の王」製作委員会
公式サイト:https://shikanoou-movie.jp/
公式Twitter:@shikanoou_movie

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