さだまさし、人気講師・平川唯一役で朝ドラ初出演 「日本を明るくするお手伝いが出来たら」

 2021年度後期NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』にさだまさしが出演することが発表された。

平川唯一

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 大正を生きる最初のヒロイン安子を上白石萌音、昭和30年代を生きる安子の娘・るいを深津絵里、昭和40年代から令和までを生きる、るいの娘・ひなたを川栄李奈がそれぞれ演じる。脚本は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の藤本有紀が手掛けた。

 さだが演じるのは、戦後まもなくはじまったラジオ英語講座「カムカム英語」の人気講師で本作のキーパーソンである平川唯一。戦後の日本を明るくしたいという願いがこめられた「カムカム英語」は、「証城寺の狸囃子」のメロディにのせたオープニングで人気を獲得し、ブームの火付け役ともなった英語遊び(家族の情景を描いた英語ラジオドラマ)が話題に。全国でファンクラブが設立され、日本中に英語ブームを巻き起こした。当時のラジオ放送の音源はNHKアーカイブスで聴くことができる。

 さだは本作のオファーが届いた際、「やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い(笑)。驚きの『出演』でした」と予想外のオファーだったことを明かす。現在も続くコロナ禍の状況を受け、「新型コロナウイルスに苦しんだ日本の未来へ、連続テレビ小説で日本を明るくするお手伝いが出来たら幸せです」とコメントを寄せた。

 制作統括の堀之内礼二郎はさだの起用について、「聞いている人を元気づけようと優しくあたたかく語りかける平川さん。そんな様子を思い浮かべた時、さだまさしさんの姿が平川さんに重なりました。緊急事態宣言が出た2020年の春に、いち早く医療関係者への感謝とコロナ禍で落ち込む人々へのエールを歌ったさださん。真摯な思いがこめられた語りと歌声に、私自身がとてつもない勇気を頂きました」とその理由を語っている。

コメント全文

さだまさし(平川唯一役)※連続テレビ小説初出演

「連続テレビ小説からのお誘い」と聞き、やっと主題歌が歌えるぞ、と期待したら大違い(笑)。驚きの「出演」でした。
芝居は慣れていませんが平川唯一さんの役で、ラジオの声が主だと聞き、ホッとしています。
終戦直後の暗い時代を生きて「日本を明るくするため」に頑張った平川さんのことを思う時、新型コロナウイルスに苦しんだ日本の未来へ、連続テレビ小説で日本を明るくするお手伝いが出来たら幸せです。
お声がけ頂き光栄です。

堀之内礼二郎(制作統括)

平川唯一さんがラジオで英語講座を始めた時は、敗戦からまだ半年で、国中が暗い空気に包まれていました。「戦後の日本を明るくしたい」。講座にかける平川さんの思いはその一心でした。その内容はわかりやすくて誰にでもよく理解できるため、英語を学ぼうとする人はもちろん、学ぶつもりがない人でも、平川さんの明るい語りを聞くために、午後6時になるとみんなラジオをつけていたそうです。

聞いている人を元気づけようと優しくあたたかく語りかける平川さん。そんな様子を思い浮かべた時、さだまさしさんの姿が平川さんに重なりました。緊急事態宣言が出た2020年の春に、いち早く医療関係者への感謝とコロナ禍で落ち込む人々へのエールを歌ったさださん。真摯な思いがこめられた語りと歌声に、私自身がとてつもない勇気を頂きました。

思いをお伝えしたところ、「英語は苦手なんだけどな〜」と笑いながらおっしゃりつつ、ご快諾を頂けました。英語のレッスンももう始めて頂いています。さださんが演じる平川唯一さんのすてきな英語講座、想像するだけで胸がワクワクします。秋から始まるこの楽しい物語の世界にぜひ、カムカムエヴリバディ♪

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
NHK総合・BS プレミアム・BS4Kにて、2021年秋放送
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈、松村北斗、村上虹郎、小野花梨、浅越ゴエ、岡田結実、濱田岳、大和田伸也、鷲尾真知子、西田尚美、YOU、甲本雅裕、段田安則ほか
音楽:金子隆博
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
広報プロデューサー:齋藤明日香
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、深川貴志、松岡一史、二見大輔
収録予定:岡山・大阪・京都ほか
写真提供=NHK

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