『ボス恋』上白石萌音、『モコミ』小芝風花 “同枠”再起用の流れはドラマにどう影響する?

 上白石萌音主演のTBS新火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』が、1月12日より放送開始となる。2020年1月クールに放送された『恋はつづくよどこまでも』に続き、上白石が火曜ドラマ枠で再び主演を務めることで話題となっている。

 また、2020年7月クールのテレビ朝日土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス』で主演を務めた小芝風花も、同枠で1月23日より放送がスタートする『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』で再び主演を務めるなど、同じ枠で主演が再起用される流れが続いている。

 この流れはドラマ作りにどのような効果をもたらすのか。ドラマ評論家の成馬零一氏は以下のように分析する。

「火曜ドラマは、10代後半から20代前半の女優を積極的に起用して、少女漫画のような恋愛ドラマをつくるという流れが続いていますね。そのため、主演にふさわしい若い世代の女優さんを積極的に起用しようというムードを感じます。近年のテレビドラマは、新垣結衣さん、綾瀬はるかさん、石原さとみさん、戸田恵梨香さんといった30代前後の女優が主演を務める作品が主流でした。小芝風花さんと上白石萌音さんに注目が集まっているのは、その下の世代を育てたいといった気運がテレビドラマ界全体にあるのかなと感じます」

 学園ドラマが少なくなった現在、10代後半から20代前半のスター女優を発掘する機会は貴重だ。そんな背景には、個人視聴率の存在があるのではないかと成馬氏は続ける。

「個人視聴率が出るようになったことによって、年代別にどの層が観ているのかがはっきりとわかるようになりました。そうなると、例えば世帯視聴率が高くとも、高齢者しか観ていない作品にはスポンサーがつきにくくなっていきます。だから、世帯視聴率が低くても、スポンサーが広告のターゲットとして考えている10~30代の女性視聴者に刺さるような作品を作らなければいけない。そういう背景があるからこそ、“若い女優を育てなくては”といった流れになっているのではないでしょうか」