藤井流星と神山智洋の兄弟関係に注目 『正しいロックバンドの作り方』の集大成
最終審査を目前に結束を固める「悲しみの向こう側」だったが、テツ(神山智洋)だけは未だに浮かない表情を見せる。日本テレビのシンドラ枠で放送中の『正しいロックバンドの作り方』が、6月22日に最終話を迎える。今回は、「電撃ロックフェス」出演をかけた最終審査に挑む4人の姿が描かれる。
テツの誤解も晴れ、あとは最終審査を迎えるのみ。しかしテツはここで「ごめん……やっぱり僕、今日の審査に出られない」と衝撃の言葉を残すのであった。理由を問うメンバーにテツは、自身のドラムのスキルに不安があることを告白する。実はネットで自分のドラム技術が悪く書かれてしまっているのを見て傷つき、プレッシャーを背負っていたのだ。シズマ(藤井流星)らはテツを励ましなんとか最終審査を4人で迎えようとするが、すでにテツの身体には異変が起こっていた。なんとかしてテツを救おうとする3人だが、果たして「悲しみの向こう側」は最終審査を受けることができるのか。
いよいよ最終話となった今回は、集大成にふさわしい“バンド愛”が描かれる。第9話で明かされた兄弟の感動秘話がシズマ目線で描かれ、2人の関係がどう紡がれてきたのかが明らかになる。シズマとテツは兄弟でありながらバンドメンバーでもある。テツの苦しみに一番寄り添えるのはシズマであり、また一番辛くあたってしまうのもシズマなのだ。そんな2つの側面を持つ赤川兄弟の関係性に注目してもらいたい。
さらにコバ(吉田健悟)やオギノ(栗原類)もテツのために手を替え品を替え奮闘する。テツと一緒に最終審査に挑みたいという想いの強さがひしひしと伝わってくるエピソードは、「悲しみの向こう側」のバンドの軌跡を感じさせる重要なシーンとなった。そして物語はグランドフィナーレへと続く。「悲しみの向こう側」の下した決断と、ラストの描かれ方にはじんわりと涙が溢れてくるだろう。4人の奮闘を最後まで見守ってほしい。