清原果耶、第104作目朝ドラ『おかえりモネ』ヒロインに 脚本は『透明なゆりかご』安達奈緒子

 NHK連続テレビ小説第104作目『おかえりモネ』のヒロインを清原果耶、脚本を安達奈緒子が務めることが発表された。

清原果耶

 朝ドラ第104作目となる本作は、「海の町」宮城県・気仙沼で生まれ育ち、「森の町」登米で青春を送るヒロインが、“気象予報”という「天気」にとことん向き合う仕事を通じて、人々に幸せな「未来」を届けてゆく、希望の物語。『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』(フジテレビ系)、『透明なゆりかご』(NHK総合)、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)、『G線上のあなたと私』(TBS系)などを手がけてきた安達のオリジナル作品となる。

 清原が演じるのは、気象予報士の資格を獲得し懸命に生きていく永浦百音。気仙沼湾沖に浮かぶ緑豊かな島で育つ。しかし、「3.11」によって、気仙沼は大きな被害を受けることに。その日、ある理由で島を離れていた百音は「自分は何もできなかった」と後ろめたさを抱き、やがて内陸の登米(とめ)へと移り住む。以来、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた彼女は、生き方を模索する中で、天気予報の可能性と出会うのだった。東京の気象予報会社に飛び込み、「空の未来を予測して、人々を笑顔にすること」の魅力を知りながら、百音は、経験を積んでいく。時を経て、一人前の気象予報士となった彼女は「気仙沼にかつての活気を取り戻したい」との目標を胸に、故郷の島へ。予報士ならではのアイデアで、家族や幼なじみたちと力を合わせ、ふるさとに貢献する道を探していく。

 なお、清原と安達はNHKドラマ『透明なゆりかご』以来のタッグとなる。

清原果耶(永浦百音役)

この度、2021年度前期 
連続テレビ小説『おかえりモネ』の
ヒロイン 永浦百音役を
演じさせて頂くことになりました。

「私、10分先の未来を予測したいです!」
百音ちゃんのその言葉に、
私は励まされました。
あの時 ああすれば良かった?
なんて考えてしまうことも少なく無いような世の中で、力強く生きる彼女だからこそ
ひらける空があるのではないかと思っています。

気象予報士のお仕事を通して
助けられる誰かを、大切な人を笑顔にしたい。
そしてドラマを観て下さる
皆様それぞれに芽生える朝が来ますよう
今一度、作品創りの尊さと
しっかり向き合いながら
スタッフ・キャストの皆々様と
誠心誠意お届けして参ります。
『おかえりモネ』宜しくお願い致します。

安達奈緒子(脚本)

朝ですし、やさしくて温かい物語を作りたいと思っています。けれど舞台となる土地は、やさしさだけではどうすることもできない痛みを抱えていて、訪問者であるわたしがそれを真に理解することはできません。他者の痛みは肉親でも友人でも恋人同士でも共有することはできない。そんな現実をつきつけられたとき、「わからないから怖い」という言葉を聞きました。自分の理解を超える現象、数秒後に変わってしまう未来、怖いです。ですが人間は不器用ながら「わからないもの」とずっと向き合ってきて、その最たるものが『自然』だろうと考えたとき、描くべき物語が見えたように思いました。

気象予報はこの『自然』という完全掌握が不可能なものと向き合う仕事です。コツコツと観測を続けデータを蓄積し、考え、最後は自分の身体でも感じることで、不確実な自然との共存の道を探ります。

誰かの痛みもそういうものではないかと考えました。わからないことは怖い、けれど「あなたをわかりたい」と思い、努力し続けてさえいれば、わたしたちは笑顔を交わし共に生きていけるのではないか。

若い主人公と、その存在に芯の強さとしなやかさを感じる清原果耶さんに、願いを託します。

吉永証(制作統括)

天気は誰にでも関係があることがらですが、天気(予報)に携わる人がどんなことを日々しているかは、実はあまり知られていません。ひょっとして、そういう人たちの日常や仕事ぶりを追うことで、現代の人々の生活や生き方・考え方を鮮やかに描けるのでは、という思いから今回の企画はスタートしました。ヒロインを演じるのは、抜群の演技力を持ち、これからの可能性いっぱいの清原果耶さん。脚本は、人々の感情のひだを、丁寧に軽やかにすくい取って台本を書かれる安達奈緒子さん。舞台となる東北、宮城の方々のご協力をいただいて、毎朝、青空のような爽やかな気持ちになってもらえる“朝ドラ”を、精一杯制作していきたいと思います。

須崎岳(制作統括)

新型コロナウイルスが世を席けんする前、脚本の安達さんと宮城のいろんな町へ赴き、たくさんの方のお話を聞きました。「あの日」を経て、いま、何を思いながら生きているか。どんな未来を見据えてらっしゃるのか。もちろんすべてをドラマ化できるわけではありませんが、その言葉や表情のひとつひとつに背中を押される思いで、いま物語の構想を進めています。コロナは、私たちにいろんなものを突きつけました。たとえば命について。あるいは希望について。ヒロインが目指す気象予報士は「命を守る仕事」であると同時に、「明るい未来を届ける仕事」です。清原果耶さんのまっすぐなまなざしとともに、ひとつの希望をお届けできれば幸いです。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
NHK総合にて、2021年春放送
主演:清原果耶
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子 
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか 

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