稲垣吾郎が大久保、武田鉄矢が龍馬、村田雄浩が西郷に 『海辺の映画館』薩長連合集結写真公開

 大林宣彦監督最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』より、稲垣吾郎、武田鉄矢、村田雄浩が演じる、薩長連合集結の場面写真が公開された。

 本作は、尾道にある海辺の映画館を舞台にした大林版“ニュー・シネマ・パラダイス”。尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎え、日本の戦争映画特集を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」。歴史上では原爆の犠牲になった「桜隊」の未来を変えるため、戦争を知らない3人の若者は、歴史を変えようと奔走する。

 公開された場面写真は、江戸時代末期、倒幕に奮闘した大久保利通(稲垣吾郎)、坂本龍馬(武田鉄矢)、西郷隆盛(村田雄浩)が一同に会して、日本の行末について談笑するシーン。坂本龍馬を幾度も演じてきた武田は、本作で人生最後の「龍馬」役と断言。またエノケンこと榎本健一&三木鶏郎で有名な「武器ウギ〈無茶房弁慶〉」をカバーし、本作のためにレコーディングして、エンディング曲を歌唱している。

 大林組と各キャストのつながりは、稲垣は、大林監督が『ゴロウ・デラックス』(TBS系)に出演した際、監督から「次の僕の映画にでてよ」と言われ、本作の出演へつながったという。大林組常連の村田は、『理由』以降、全作品に出演。武田は、前作『花筐/HANAGATAMI』に続く出演となっている。

コメント

稲垣吾郎(大久保利通)

時空を超え、思想を超え、宇宙をも一気にとび超えていく世界観。大林監督でなければ1本の作品に納めることは不可能だったと思います。みずみずしく自由に広がる想像力には驚かされるばかりです。大切なメッセージを届けてくださり、ありがとうございます。

武田鉄矢(坂本龍馬役)

本作品では、何と驚く勿れ「坂本龍馬」役での出演です。勿論、人生最後の「龍馬」役です。大林監督はどうやら後生の我らに映画の見方を懸命に教えておられるようで、この作品、映画に対する監督のラブレターのような作品ですよ。

村田雄浩(西郷隆盛役)

大林組に参加する時は覚悟がいります。台本を読んだ時、あまりの熱量に圧倒され、よく理解出来ませんでした! 撮影がはじまっても、現場に行くまで何が起きるか見当もつかない。出来上がった作品を観ても、強烈なメッセージをぶつけられ細かい所まで覚えていない……だからもう一度観ると、また違うメッセージに引っ張られて……興味が広がって収拾がつかなくなってます。……正直言って……私はいまだに監督の真意に辿り着いていません……。

■公開情報
『海辺の映画館―キネマの玉手箱』
4月10日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本・編集:大林宣彦
脚本:内藤忠司、小中和哉 
出演:厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦、吉田玲(新人) 、成海璃子、山崎紘菜、常盤貴子ほか
配給:アスミック・エース 
(c)2020「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」製作委員会/PSC
公式サイト:https://umibenoeigakan.jp/

関連記事