竹内涼真が鈴木亮平に正体を明かす 『テセウスの船』物語の舞台は再び2020年へ

 長谷川翼(竜星涼)殺害などの容疑で刑事の金丸(ユースケ・サンタマリア)に逮捕された田村心(竹内涼真)。釈放された後も佐野家には村人から嫌がらせの電話がやまなかった。

 翼殺害に使われたのは青酸カリで、音臼小学校で教師をする木村さつき(麻生祐未)の実家のメッキ工場からシアン化カリウムが消えていたことで、従業員だった佐々木紀子(芦名星)に疑いが向けられる。紀子は翼の恋人だった。未来から持ってきた新聞記事では青酸カリで死ぬのは翼ではなく紀子で、過去が変わっていることに心は気づく。

 『テセウスの船』(TBS系)第3話では、心が未来から持ってきたノートが物語の鍵を握る。ノートの内容は死んだ妻・由紀(上野樹里)が集めた音臼村で起きた事件の記録で、金丸に逮捕されそうになった心は、とっさの機転で免許証とともにノートを投げ捨てた。もし犯人にノートを見られれば、事件を防ぐことは難しくなる。

 心の不安をよそに、担任する学級に「21」と書かれた箱とオレンジジュースが届けられる。21人が死んだ音臼小事件で犯行に使われたのが青酸カリの混入したオレンジジュースであり、心はノートを見た真犯人からのメッセージだと理解する。さらに、第2話と同じ人物が描いたと思われる少女の絵が見つかる。少女は、佐野(鈴木亮平)の娘・鈴(白鳥玉季)を暗示するもので、犯行予告のような絵を見た心は、佐野にこれから起きることを話そうとする。

 真犯人をめぐって錯綜する本作の見どころのひとつが、心と佐野家の交流シーン。村人の嫌がらせで暗く沈んだ家族の雰囲気を察した佐野は、「元気ですか!」(アントニオ猪木)の掛け声と腹踊りで、子どもたちを元気づけようとする。第2話でも、鈴、長男・慎吾(番家天嵩)とのプロレスごっこがあったが、陰惨な出来事が次々と起きる本作で、学校での子どもたちのやり取りと並ぶ心温まる場面となっている。

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